食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06020310149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、消費者の保護を考慮したオキサミルに対する最大残留基準値(MRL)のリスク評価に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2023年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月1日、消費者の保護を考慮したオキサミル(oxamyl)に対する最大残留基準値(MRL)のリスク評価に関する理由を付した意見書(2023年1月20日承認、53ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.7823)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第43条に従い、欧州委員会(EC)はEFSAに対し新たな毒性学的参照値を考慮しオキサミルに対する現行のMRLのリスク評価を実施するよう要請した。さらに、適切な消費者保護を確保する必要があれば、現在規則で制定されているより低い定量限界(LOQ)を提案すべきか検討するよう要請した。
 EFSAは、当該有効成分の現行の用途に対し利用可能なリスク評価の値、また欧州連合(EU)の残留農薬リファレンスラボラトリー(EURL)により提案されたいくつかの植物及び動物製品に対するLOQの引き下げを考慮し、様々な消費者ばく露計算シナリオを実施した。
 オキサミルの使用が認可されている作物に対するリスク評価の数値およびその他の作物に対しLOQで設定された現行のEUのMRLを考慮し、計算された消費者ばく露評価の結果に基づき(シナリオ1)、慢性の消費者摂取懸念が34の食事に対し特定された。オキサミルの使用が現在認可されている作物を含む広範な種類の作物(バナナ、馬鈴薯等)に対し、急性ばく露懸念が特定された。
 分析的に達成可能な最も低い定量限界(LOQ)まで全てのMRLを引き下げることを考慮したばく露計算シナリオ3に基づき、EFSAは慢性の消費者ばく露懸念は依然として排除できないと結論する。使用が認可されていることが知られているものを含む16の作物(馬鈴薯、メロン等)に関し、EURLから提案された現行より低いLOQが検討されたが、これらの作物に関し急性の消費者ばく露懸念が特定された。現段階ではEFSAによるばく露計算の更なる精緻化は可能ではないが、EFSAは、消費者ばく露を大幅に引き下げるため、通常達成可能なレベルより低いLOQを必要とし、リスク管理者の判断が求められる作物のリストを特定した。
 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり(抜粋)。
品目        現行MRL mg/kg       MRL改正案 mg/kg
グレープフルーツ   0.01             0.001
レモン          0.01             0.001
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7823
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