食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06020140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えAspergillus oryzae AR-183株由来食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年2月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月26日、遺伝子組換えAspergillus oryzae AR-183株由来食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(1月25日採択、PDF版16ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7836)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼ((1→4)-α-D-ガラクツロナン グリカノヒドラーゼ EC 3.2.1.15)は、遺伝子組換えAspergillus oryzae AR-183株を用いて、AB ENZYMES GmbHにより生産される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程5工程にて使用されることが意図されている。
・ ジュース製造用の果物及び野菜加工工程
・ ジュース以外の製品用の果物及び野菜の加工工程
・ ワイン及びワインビネガー生産工程
・ 香味料用調製物としての植物抽出物の製造工程
・ コーヒー豆用の脱粘液工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、蒸留、又は、洗浄を繰り返すことにより除去されるため、コーヒー豆用の脱粘液工程、及び、香味料用抽出物の製造工程に由来する当該食品用酵素TOSへの食事性ばく露は算出不要と判断された。残りの食品製造3工程に対しては、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.087 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である1,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも11,494と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、花粉アレルゲンとの一致が2件検出された。一致したアレルゲンは、Zea mays(トウモロコシ)が産生するプロフィリンZea m 13、及び、Sorghum halepense(ジョンソングラス)が産生するグリコシル・ヒドロラーゼである。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断する。中でも、花粉アレルゲンに感作された摂取者に対するリスクは排除されない。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7836
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