食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06020030108 |
タイトル | 米国環境保護庁(EPA)、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の第一種飲料水規則(NPDWR)案を公表 |
資料日付 | 2023年3月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国環境保護庁(EPA)は3月14日、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の第一種飲料水規則(NPDWR)(※訳注1)案を公表した。概要は以下のとおり。 EPAは、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、ヘキサフルオロプロピレンオキシドダイマー酸(HFPO-DA)(GenX化合物として一般的に知られている)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、及びパーフルオロブタンスルホン酸(PFBS)の6種類のPFASについてのNPDWR案を公表した。このNPDWR案では、最終化されるまでの間はいかなる措置も要求されない。EPAは、2023年末までに当該規則を最終決定することを見込んでいる。EPAは、当該規則が全面的に実施された場合、何千人もの死亡を防ぎ、何万人ものPFASに起因する深刻な疾病を減らすことができると見込んでいる。 EPAは、当該規則案に関する意見公募を行う。また本件に関するウェビナー及び公聴会を開催する予定である。 概要 EPAは、飲料水中の6種類のPFASについて、最大汚染レベル(Maximum Contaminant Level、MCL)と呼ばれる法的強制力のある(legally enforceable)水準値を設定するためのNPDWR案を提案している。PFOA及びPFOSは個別の汚染物質として、PFHxS、PFNA、PFBS及びHFPO-DA(GenX化合物)はPFAS混合物として設定する。EPAは、これらの6種類のPFASについて、健康影響に基づく(health-based)、強制力のない(non-enforceable)最大汚染レベル目標値(Maximum Contaminant Level Goal、MCLG)も提案している。 化合物名など:最大汚染レベル(MCL)案 / 最大汚染レベル目標値(MCLG)案 PFOA:4.0 一兆分率(ppt)(4.0 ng/L) / ゼロ PFOS:4.0 ppt(4.0 ng/L) / ゼロ PFAS混合物(PFHxS、PFNA、PFBS及びHFPO-DA(GenX化合物)): 1.0(単位なし)ハザード・インデックス(※訳注2) / 1.0(単位なし)ハザード・インデックス(※訳注2) 当該規則案により、公共水道システムは以下が要求される。 ・これらのPFASを監視する。 ・これらのPFASのレベルを国民に通知する。 ・これらのPFASのレベルが当該基準値案を超えた場合、飲料水中のレベルを下げる。 本件に関するEPAのプレスリリース「バイデン・ハリス政権は、飲料水中のPFASからコミュニティを保護するために、初めての国の基準値を提案する」は、以下のURLから閲覧可能。 https://www.epa.gov/newsreleases/biden-harris-administration-proposes-first-ever-national-standard-protect-communities ※訳注1 第一種飲料水規則(National Primary Drinking Water Regulations、NPDWR)は、公共水道システムに適用される法的強制力のある基準である。 https://www.epa.gov/ground-water-and-drinking-water/national-primary-drinking-water-regulations 第二種飲料水規則(National Secondary Drinking Water Regulations、NSDWR)は、美容上の影響(皮膚や歯の変色等)又は審美的影響(味、臭気、色等)を引き起こす可能性のある飲料水中の汚染物質を規制する強制力のないガイドラインである。 https://www.epa.gov/sdwa/secondary-drinking-water-standards-guidance-nuisance-chemicals ※訳注2 ハザード・インデックス(Hazard Index)は、化学物質の混合物による健康リスクを理解するために、スーパーファンド・プログラム等でEPAが規則に従って(regularly)使用している古くからあるツールである。EPAは、PFNA、PFHxS、PFBS、及び/又はGenX化合物の1種類又は複数を含む混合物を規制するためにハザード・インデックスMCLを提案している。当該ハザード・インデックスは、PFNA、GenX化合物、PFHxS、及びPFBSの様々な毒性を考慮している。これらのPFASについて、水道システムはハザード・インデックスの計算を用いて、そのシステムの飲料水中のこれらのPFASの合計レベルが潜在的なリスクをもたらすか、措置が必要かどうかを判断する。 ハザード・インデックスの算出に用いられる健康影響に基づく値(Health-based value)は、以下のとおり。 GenX化合物:10 ppt、PFBS:2,000 ppt、PFNA:10 ppt、PFHxS:9 ppt 各物質の測定値を健康影響に基づく値で除した値の合計値がハザード・インデックスであり、年間を通した平均値がMCL案の1.0を超える場合は違反(violation)となる。 以上、ファクトシート「PFAS第一種飲料水規則案のハザード・インデックスを理解する」より抜粋。当該ファクトシートは、以下のURLから入手可能。 https://www.epa.gov/system/files/documents/2023-03/How%20do%20I%20calculate%20the%20Hazard%20Index._3.14.23.pdf |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/環境保護庁(EPA) |
情報源(報道) | 米国環境保護庁(EPA) |
URL | https://www.epa.gov/sdwa/and-polyfluoroalkyl-substances-pfas |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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