食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010750105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、植物原料の乳代替品のラベル表示に関するガイダンス案を公表
資料日付 2023年2月22日
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分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は2月22日、植物原料の乳代替品のラベル表示に関するガイダンス案を公表した。概要は以下のとおり。
 FDAは、乳代替品として市場に出され、販売されている植物原料製品(植物原料の乳代替品(plant-based milk alternatives、PBMA)の適切な表示を確実に行うためのガイダンス案を発行した。当該ガイダンス案は、消費者がより多くの情報に基づいた購買決定を行うために役立つ情報を提供して消費者を支援するために、明確な表示を行うための推奨事項を業界に提供する。また、一部のPBMAの一般名称が、日常的な使用により、すでに確立されていることが明確となった。これらの名称には「豆乳」や「アーモンドミルク」等がある。
 FDAは「豆乳」や「アーモンドミルク」等、「乳(ミルク)」という用語でラベル表示され、乳とは異なる栄養組成をもつPBMA製品について、当該製品が米国農務省食品栄養局(USDA’s Food and Nutrition Service(FNS))の液体乳代替品栄養基準(fluid milk substitutes nutrient criteria)に基づく「乳」と比べて、どう違うのかを伝える自主的な栄養に関する文言(※訳注)を含めることを推奨している。これらの文言により、名称に「乳」と表示されている植物由来の製品と乳との間の特定の栄養の違いを理解できるようになれば、消費者が情報に基づいた食事の選択に役立つであろう。PBMAがその名称の一部として「乳」とラベル表示されていないが、代わりに「飲料」や「ドリンク」等の別の用語でラベル表示されており、その製品に牛乳と比較した強調表示を行わない場合は、自主的な栄養に関する文言の推奨事項ガイダンス案は適用されない。
 2018年、FDAは消費者がPBMA製品をどのように使用するか、例えば大豆、えんどう豆及びナッツ類から作られた製品の名称に「乳」が含まれる場合、「乳」という用語をどのように理解するかについての洞察を得るために、国民から意見を求める通知を発行した。FDAは13
,000件以上の意見を受け取った。
 これらの意見を精査し、消費者とのフォーカス・グループ研究を実施した後、FDAは、一般的に消費者はPBMAには乳が含まれていないことを理解しており、乳ではないのでPBMAを選択していると判断した。しかし、多くの消費者は、乳とPBMA製品の栄養上の違いを認識していない可能性がある。例えば、アーモンド又はオート麦を原料とするPBMA製品にはカルシウムが含まれており、カルシウムの供給源として摂取される場合があるが、全体的な栄養含有量は乳や強化大豆飲料と同様ではないため、2020年~2025年版米国民向け食事ガイドラインでは乳製品グループの一部には含まれていない。公募意見とフォーカス・グループは共に、当該ガイダンス案での推奨事項に関するFDAへの情報提供として役立った。
 当該ガイダンス案「植物原料の乳代替品のラベル表示及び自主的な栄養に関する文言:業界向けガイダンス」(2023年2月、29ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/media/165420/download
(※訳注)ガイダンス案では例として、「オート麦乳:乳よりカリウムの含有量が少ない。」、「アーモンドミルク:乳よりたんぱく質、カリウム及びマグネシウムの含有量が少ない。」、「カシューミルク:乳よりカルシウムの含有量が50%多い。乳よりカリウムの含有量が少ない。」が挙げられている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-releases-draft-guidance-labeling-plant-based-milk-alternatives
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