食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010470470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)、英国及び米国における、カーボベルデから帰国した旅行者の間でのソンネ赤痢菌(Shigella sonnei)感染に関する迅速リスク評価書を公表
資料日付 2023年2月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月17日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)、英国及び米国における、カーボベルデから帰国した旅行者の間でのソンネ赤痢菌(Shigella sonnei)感染に関する迅速リスク評価書(9ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 2022年9月以降、EU/EEA、英国及び米国において、カーボベルデから帰国した旅行者の間で、主にS. sonneiを原因とする細菌性赤痢症例の報告の増加が続いている。当該疾病の発生は、2022年11月から12月にかけて急速に進展した。
2. 2023年2月16日時点で、EU/EEAの10か国、英国及び米国において、カーボベルデと関連のある258例(S. sonnei感染確定例221例、可能性例(possible cases)37例)が報告されている。内訳は以下のとおり:ベルギー(14例)、チェコ(4例)、デンマーク(4例)、フィンランド(9例)、フランス(31例)、ドイツ(5例)、オランダ(47例)、ノルウェー(1例)、ポルトガル(2例)、スウェーデン(42例)、英国(95例)及び米国(4例)。
3. チェコ、オランダ、スウェーデン、英国及び米国に由来する106のヒト分離株の集中的な塩基配列解析の結果、遺伝的に小さくまとまったクラスターが示され、共通の感染源によることが示唆された。
4. 症例は女性が多く、女性と男性の比は2.5:1である。
5. 症例のS. sonnei分離株はトリメトプリム、ストレプトマイシン及び過酸化水素に対する耐性を有すると予想される。
6. 赤痢菌に加え、他の細菌性及び寄生虫性の消化器病原体(サルモネラ属菌血清型Mbandaka、カンピロバクター属菌、クリプトスポリジウム属原虫、下痢原性大腸菌株など)と重複感染している症例が報告されている。
7. 可能性のある感染媒介物や共通のばく露源に関する情報はまだ特定されていない。複数の伝播様式によると考えられ、最も可能性が高いのは食品経由(感染した食品取扱者を介する場合も含む)であるが、ヒトからヒトへの伝播の可能性もある。
8. 入手可能な情報に基づくと、多くの症例は、オールインクルーシブ・ホテルなど、サル島のサンタマリア地域に滞在していたことが報告されている。直近の症例は2023年1月19日にスウェーデンで報告されたもので、カーボベルデの旅行者、特にサル島のサンタマリア地域に滞在する旅行者の間で、中程度(moderate)の新たな感染リスクが継続していることが示唆されている。
 当該リスク評価書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/shigella-sonnei-risk-assessment-february-2023.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/outbreak-shigella-sonnei-eueea-united-kingdom-and-united-states-among-travellers
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