食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06010200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えRhizopus delemar CU634-1775株由来食品用酵素グルカン-1 ,4-α-グルコシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年2月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月23日、非遺伝子組換えRhizopus delemar CU634-1775株由来食品用酵素グルカン-1
,4-α-グルコシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(1月25日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7841)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素グルカン-1
,4-α-グルコシダーゼ(4-α-D-グルカン グルコヒドロラーゼ; EC 3.1.2.3)は、非遺伝子組換えRhizopus delemar CU634-1775株を用いて、Shin Nihon Chemical Co.
, Ltd.(新日本化学工業株式会社)により生産される。
 当該食品用酵素は、当該産生菌株の生細胞を含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程6工程にて使用されることが意図されている。
・ 焼成工程
・ グルコース シロップ及びその他のデンプン加水分解物製造用のテンプン加工工程
・ ジュース製造用の果物及び野菜の加工工程
・ ジュース以外の製品用の物及び野菜の加工工程
・ 醸造工程
・ 蒸留アルコール製造工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、蒸留において、及び、グルコース・シロップ製造工程にて適用される精製段階において除去されるため、食事性ばく露は、これらの食品製造工程2工程に対しては算出されていない。残りの食品製造4工程に対しては、当該食品用酵素 - 総有機固形物への食事性ばく露は、1日あたり最大1.238 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である1
,735 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1
,401と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、1件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、Schizophyllum communeにより産生されるグルコアミラーゼSch c 1である。S. commune由来グルコアミラーゼは、パン職人喘息と関連する職業性呼吸器系アレルゲンとして知られている。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7841
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