食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06010020110 |
タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、飲料水中のPFASの目標値(objective value)の提案を公表し、同提案へのコメント募集を開始 |
資料日付 | 2023年2月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省(Health Canada)は2023年2月11日、飲料水中のPFASの目標値(objective value)の提案を公表し、同提案へのコメント募集を開始した(募集期間の終了日は2023年4月12日)。概要は、以下のとおり。 飲料水に関する連邦・州・準州の委員会(CDW:Federal-Provincial-Territorial Committee on Drinking Water)の主な責務は、カナダ保健省と協力して「カナダの飲料水の水質に関するガイドライン」の作成と更新を行うことである。 ガイドラインの作成は、数年にわたる包括的な科学的手続きを経て行われ、最終決定までに何年も要する。まれに、ある汚染物質に関する新しい情報により、ガイドラインの作成プロセスよりも迅速に対処する必要のある懸念が生じることがある。このような場合、カナダ保健省は州政府および準州政府と協力して、ガイドラインの改訂または作成中に、ばく露量を減らすための飲料水目標値を設定することがある。パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)のケースは、これに該当する。 飲料水目標値は、利用可能な処理技術と分析方法を考慮し、飲料水中の汚染物質の最大レベルの目標を定めたものである。それらは、科学的研究のレビューに基づき、作成時に利用可能な国際的な規制情報を考慮した上で設定される。飲料水目標値は、科学的な整合性を確保するため、外部の専門家による審査を受けている。 飲料水からのばく露を減らすために、飲料水中に検出される総PFAS濃度の合計について30 ng/Lの目標値が提案されている。総PFASは、米国環境保護庁(U.S. EPA)のメソッド533またはU.S. EPAメソッド537.1のいずれか、あるいは両方(別表A参照)の物質の全リスト(※訳注)を使用して計算されるべきである。各行政区域(a jurisdiction)はまた、少なくとも18種類のPFASを定量化する代替分析法を検証し、適用することができる。本提案の目標値の算出では、非検出(non-detect)という結果は、値がゼロであるとみなされる。処理施設は、飲料水中のPFAS濃度を合理的に達成可能な限り低く(ALARA)維持するよう努めることが推奨される。 当該目標値案に関する文書は、下記URLから入手可能。 Https://www.canada.ca/content/dam/hc-sc/documents/programs/consultation-draft-objective-per-polyfluoroalkyl-substances-canadian-drinking-water/overview/overview.pdf (※訳注) 総PFASの対象物質は、11-Chloroeicosafluoro-3-oxaundecane-1-sulfonic acid (11Cl-PF3OUdS) , 9-Chlorohexadecafluoro-3-oxanonane-1-sulfonic acid (9Cl-PF3ONS) , 4 ,8-Dioxa-3H-perfluorononanoic acid (ADONA) , Hexafluoropropylene oxide dimer acid* (HFPO-DA) , Perfluorobutanesulfonic acid (PFBS) , Perfluorodecanoic acid (PFDA) , Perfluorododecanoic acid (PFDoA) , Perfluoroheptanoic acid (PFHpA) , Perfluorohexanesulfonic acid (PFHxS) , Perfluorohexanoic acid (PFHxA) , Perfluorononanoic acid (PFNA) , Perfluorooctanesulfonic acid (PFOS) , Perfluorooctanoic acid (PFOA) , Perfluoroundecanoic acid (PFUnA) , Nonafluoro-3 ,6-dioxaheptanoic acid (NFDHA) , Perfluorobutanoic acid (PFBA) , 1H ,1H ,2H ,2H-Perfluorodecane sulfonic acid (8:2FTS) , Perfluoro(2-ethoxyethane)sulfonic acid (PFEESA) , Perfluoroheptanesulfonic acid (PFHpS) , 1H ,1H ,2H ,2H-Perfluorohexane sulfonic acid (4:2FTS) , Perfluoro-3-methoxypropanoic acid (PFMPA) , Perfluoro-4-methoxybutanoic acid (PFMBA) , 1H ,1H ,2H ,2H-Perfluorooctane sulfonic acid (6:2FTS) , Perfluoropentanoic acid (PFPeA) , Perfluoropentanesulfonic acid (PFPeS) , Perfluorotetradecanoic acid (PFTA) , Perfluorotridecanoic acid (PFTrDA) , N-ethyl perfluorooctane sulfonamidoacetic acid (NEtFOSAA) , N-methyl perfluorooctane sulfonamidoacetic acid (NMeFOSAA) の29種類。*HFPO-DAとHFPO-DAのアンモニウム塩はGenX加工助剤技術の成分であり、両者はU.S. EPAメソッド533と537.1によりHFPO-DAのアニオンとして測定される。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
URL | https://www.canada.ca/en/health-canada/programs/consultation-draft-objective-per-polyfluoroalkyl-substances-canadian-drinking-water.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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