食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06000490149
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第5週号において、オランダで発生したBSE患畜及びバングラデシュで発生したニパウイルス感染事例に関する情報を提供
資料日付 2023年2月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月3日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第5週号(1月30日~2月5日)において、オランダで発生したBSE患畜及びバングラデシュで発生したニパウイルス感染事例に関する情報を提供した。同疾病事例に関する主な内容は以下のとおり。
1. 1例の牛海綿状脳症(BSE)、オランダ、2023年
・概要
(情報源:オランダ農業・自然・食品安全省(LNV))
 2023年2月1日、オランダ農業・自然・食品安全大臣は、南ホラントの畜産農場の8歳の牛(eight-year-old cow)の死体から牛海綿状脳症(BSE)が検出されたと、オランダ議会に報告した。LNVによると、当該症例は定常的なBSEアクティブサーベイランスの一環で検出されたもので、当該死亡個体由来の肉はヒトのフードチェーンに入っていない。調査の結果、当該症例は非定型BSE(atypical BSE)であることが分かった。定型BSE(classical BSE)は汚染された飼料に関連するものであるが、非定型BSEは高齢の個体に自然発生する。
 LNVによると、オランダ食品・消費者製品安全局(NVWA)は、2023年1月30日に同農場を閉鎖した。さらに、初発症例と疫学的な関連がある可能性のある他の個体計13頭が追跡調査された。これらは淘汰され、BSEの検査が行われる予定である。
(以下略)
・ECDCの評価
 当該事例は、8歳の牛で発生した、ヒトの変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)とは関連がないと考えられている1件の非定型BSEの報告である。オランダ当局によると、当該個体の肉はヒトのフードチェーンに入っておらず、したがって欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般住民への潜在的な感染リスクは最小限に抑えられている。共通のばく露があった可能性のある個体は追跡調査されており、殺処分されBSE検査が行われる予定である。近年に定型BSEが検出されていること、また何年にもわたる長い潜伏期間のため、EU/EEAにおけるvCJDの継続的な監視は不可欠である。
・行動
ECDCは、疫学情報収集活動を通して当該事例を監視している。
2. ニパウイルス、バングラデシュ、2023年
・概要(抜粋)
 2023年1月29日、バングラデシュの保健当局を引用したメディアは、同国において8人がニパウイルス(NiV)に感染し、少なくとも3人の成人と2人の子供が死亡したと報じた。被害者は全員、ナツメヤシの樹液(date juice)の飲用歴があった。
 バングラデシュでは、コウモリがニパウイルスの保菌動物である。ヒトへの一般的な感染経路は、ナツメヤシやヤシの樹液の摂取である。同メディアの報道によると、バングラデシュ当局は、人々に対しナツメヤシの樹液を避けるよう呼びかけている。
 バングラデシュ疫学疾病研究所(IEDCR)によれば、2001年以降、同国では235人の死亡者を含む333例が報告されている。
・ECDCの評価(略)
・行動(略)
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/CDTR-2023w05_0.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-30-january-5-february-2023-week-5
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