食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05990620506
タイトル ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は、代替肉及代替乳に関するQ&Aを公表
資料日付 2023年1月24日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は1月24日、代替肉及び代替乳に関するQ&Aを公表した。主な点は以下のとおり。
 Q1: 動物性製品に代わる植物ベースの食品には如何なるものがあるか?
 A1: 動物性食品の代替品として、(主に)植物ベースの成分を含有する食品の市場は着実に拡大しているが、現時点では、僅かなスポットライトしか当てられていない。一般的には、ヴィ―ガンソーセージなど、外見、味や食感が動物性製品と類似する代替製品と、ビートの根や西洋わさびのスプレッドなど、異なる味を期待させ、動物性食品を真似しない製品に区別される。
 肉やソーセージ製品の代替製品は、多くは大豆(豆腐、テンペ、食感を改良した大豆タンパク質)や小麦タンパク質(seitan(訳注: グルテンミート))をベースに製造されている。同様に、グリーン・スペルト小麦、ルパン豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、豆類やジャックフルーツ(訳注: 波羅蜜(パラミツ))をベースにした肉の代替品も入手可能である。卵や牛乳をベースとしたベジタリアンのための代替品もある。牛乳や乳製品の代替品は、大豆、穀物(オーツ、スペルト小麦や米など)、ナッツ、カシューナッツ、アーモンド、ルパン豆、ココナッツ、エンドウ豆などをベースにすることもある。
 Q2: 培養肉(in vitro肉)は如何に作られるか?
 A2: 培養肉は動物の筋肉組織から得られる幹細胞をベースにしている。培養細胞は、バイオリアクターの中の栄養培地中で増殖させる。培養過程において、細胞は様々な段階を経て、筋肉に発達していく。細胞は増殖して、通常、動物のコラーゲンでできた足場を介して、密集した集団に成長する。この過程により、非常に薄い肉の層が形成される。その密集した集団はひき肉に類似している。1つのハンバーガーにこの筋肉細胞が約20
,000必要になる。脂肪細胞も同様に増殖させ、筋肉組織と合わせて本物の肉の味に可能な限り近い製品が生まれる。
 シンガポール共和国では、2020年12月に世界発の培養細胞をベースとした食品が認可された。チキンナゲットであるが、植物性タンパク質も含まれている。また、米国でも、管轄当局が現在細胞ベースの鶏肉の承認申請を審査している。ここでは、複数段階ある承認プロセスのうち、第一段階で肯定的な判断がなされた。米国農務省による承認はまだ保留されている。
 Q3: 食材の大豆はどこから来ているか?
 A3: ドイツ市場で提供されている大豆ベース食品は、そのほとんどが欧州の農業で生産された非遺伝子組換え大豆から作られている。BMELは、自らの「タンパク質作物戦略」(※訳注)により、国産大豆の栽培を推進している。
 Q4: 大豆製品はホルモンとして作用するか?(回答省略)
 Q5: なぜ、牛乳の植物ベース代替飲料は牛乳と呼ばず飲料と呼び、チーズの植物ベース代替品はチーズと呼ばないのか? (回答省略)
 Q6: 肉やソーセージの代替品に「チューリンゲンメット(ひき肉)」や「サラミ」などの名称がないのはなぜか?(回答省略)
 Q7: 純粋な植物ベース食品やベジタリアン食品は、どのように見分ければ良いか?(回答省略)
 Q8: 一日に必要なたんぱく質の量はどの位で、植物性の食事だけでこの必要量を満たすことが出来るか?
 A8: ドイツ栄養学会(DGE)は、65歳までの成人の場合、一日にkg体重当たり0.8 gのタンパク質摂取を推奨している。参照体重に基づくと、年齢や性別にもよるが、一日に47~57 gのタンパク質摂取に相当する。65歳超の成人は、体の機能を維持するために、一日にkg体重当たり1 gのタンパク質摂取が勧められている。この量は、タンパク質の多い食品を摂取することで達成される。植物ベース製品のみを選ぶ人は、大豆、レンズ豆、エンドウ豆などの豆類や、ナッツ類、種子類なども利用することが出来る。また、パンなどの穀類もタンパク質の供給源となる。
 植物性タンパク質と動物性たんぱく質は、タンパク質の基礎構成要素である、アミノ酸の組成や生物学的利用率に違いがある。動物由来食品のタンパク質は、概して、必要量に対して十分量となる、必須アミノ酸全種が含まれている。植物ベース食品には、これらの必須アミノ酸全種は含まれていないことが多い。例えば、レンズ豆を用いた野菜料理とライス、あるは豆のシチューとパンなど、標的を定めた豆類と穀類を組み合わせるにより、十分補うことが出来る。
 (※訳注)タンパク質作物戦略の詳細は以下から閲覧可能。
https://www.bmel.de/DE/themen/landwirtschaft/pflanzenbau/ackerbau/eiweisspflanzenstrategie.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)
情報源(報道) ドイツ連邦食糧農業消費者保護省(BMEL)
URL https://www.bmel.de/SharedDocs/FAQs/DE/faq-alternative-lebensmittel-fleisch-milch/FAQList.html
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