食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05990330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、テブフェンピラドのリスク評価に使用するニューアプローチ方法論(NAM)に関するパイロットプロジェクトに関して外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2023年1月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月16日、テブフェンピラド(tebufenpyrad)のリスク評価に使用するニューアプローチ方法論(NAM)に関するパイロットプロジェクトに関して外部委託機関(※訳注1)による科学的報告書(2022年11月23日承認、56ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2023.EN-7794)を公表した(第二部:ハザードの特性評価及びリファレンスポイント(reference point)の特定)。概要は以下のとおり。
 本プロジェクトは、当該有効成分への長期ばく露の結果のパーキンソン病の運動障害の潜在的リスクに関連する有害性発現経路(AOP)に関するin vitro POD(point of departure)-試験及び評価に対する統合的な方法(IATA:integrated approaches to testing and assessment)を提供することである。
 考察されたAOPはAOP:3であった。試験は、ヒトのドーパミン作動性神経(Lund human mesencephalic (LUHMES)細胞)の使用に基づき、当該AOPのキーイベント(KE)1(ミトコンドリア呼吸器系の複合体I阻害)、KE2(ミトコンドリア機能不全)及びKE4(ドーパミン作用性細胞の変性)に対して実施された。KE1は分子開始イベント(MIE)と同等であると考察された。KE4は他のAO(標的細胞の変性)として考察された。AOPの全ての必要かつ直線的なステップ(すなわちKE2、KE3、KE4)が実験的な試験法で調査された。
 三つの主要な目的は、
 (1)各々の試験から得られる可能性があるPODデータの作成
 (2)これらデータの一貫性の評価及び最適化
 (3)さらなるリスク評価に使用するPODの選定
最適化の局面において、脳代謝(MitoMet条件(※訳注2)を反映するアッセイ条件が実装され、神経突起の変性が最も関連性がある神経病理学上のエンドポイントと考えられた。
 この条件設定において、潜在的なPODは6ナノモル(nM)~45 nMの範囲にあった。PODの選定は、より慢性的な影響及び当該AOに最も近いアッセイに重点が置かれた。そのため、KE4アッセイ(MitoMet条件に基づく神経突起の変性の測定)が選択され、PODは8 nMであった。この数値は、観察された実験上の変動に基づき、最低推定値から最高推定値まで約1常用対数倍(訳注 約1桁)の変化の信頼区間を持つ(範囲:3 nM ~ 30 nM)。細胞濃度の推定に資するため、いくつかのバイオキネティック測定が実施された。これらのデータには計測値及びモデルの仮定に関して高い不確かさがあった。最も現実的かつ堅牢と考えられる仮定に基づき、8~40 nMの細胞/組織(脳)濃度が、当該有効成分の毒性の発現の可能性に関連すると考えられる。
(※訳注1)外部委託機関:University of Konstanz
(※訳注2) MitoMet条件:MitoMetアッセイは神経毒性アッセイ(Delp 2019)を、分化2日目に分化培地の炭水化物供給源をぶどう糖からガラクトースに変更したものである。詳細は本報告書附属書Aを参照。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7794
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