食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980550149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのナタネの種子の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年1月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月12日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのナタネ(Brassica napus L emend. Metzg.)の種子全体の安全性に関する科学的意見書を公表した(2022年11月23日採択、PDF版20ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7706)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのナタネ種子全体に関し、科学的意見を表明するよう求められた。
 当該新食品は、ナタネ・ダブルロー白花栽培品種(Oilseed rape_Brassica napus L emend. Metzg.)の種子全体であり、申請者は、「国際植物新品種保護連合(The International Union for the Protection of New Varieties of Plants (UPOV))」による以下の規格を満たす品種から生産されるとしている。
・ 油中エルシン酸含有量は2 mass%未満
・ グルコシノレート低含有(水分9%において最大15 μmol/g種子)
・ 花弁は白色又はクリーム色
・ 遺伝子組換え生物(GMO)由来の種子は非含有
当該新食品は、主として、脂肪(?48%)、炭水化物(?25%)、タンパク質(?18%)より構成される。当該植物の学名は Brassica napus Lであり、アブラナ科に属する。慣用名は、raps、oilseed rape、rapeseed、canola、colzaである。食用に供される部位は、種子(本申請においては「種子全体」と称する)である。
 当該新食品に向けたナタネの生産は、収穫・乾燥・洗浄・貯蔵の点において、従来の油用ナタネの生産と同等である。当該新食品は、「特殊成分添加のパン及びロールパン」、「グルテンフリー・パン」の原材料成分として使用することが意図されており、対象集団は一般集団である。
 EFSAの包括的欧州食品摂取データベース(EFSA Comprehensive European Food Consumption Database)に基づき、原材料成分として添加された食品を介して摂取される、当該新食品の摂取量推定が一般集団に対して実施された。最高1日摂取量は、幼児集団の95パーセンタイルにおける92.6 mg/kg体重/日と推定された。
 当該新食品の主成分は、脂肪、炭水化物、繊維、タンパク質である。当該新食品の摂取量は少なく、かつ、タンパク質低含有である点を考慮すると、当該新食品の食事性タンパク質摂取量全体に対する寄与は低い。同様に、当該新食品の予想摂取量を考慮すると、食物繊維摂取への寄与も相当に低い。分析されたミネラルへのばく露は、懸念を提起しない。
 NDAパネルは、バックグラウンドの食事に由来するグルコシノレート摂取量と比較して、当該新食品の摂取により、グルコシノレート摂取量が相当に増加する可能性がある点に留意する。その結果として、ヨウ素供給量が少ない場合、甲状腺腫発症のリスク、あるいは、ヨウ素欠乏症悪化のリスクが高まる可能性がある。
 NDAパネルは申請者に対し、当該新食品の安全性を証拠立てる追加の研究を要請したが、提出されなかった。
 NDAパネルは、提案された使用条件下における当該新食品・ナタネの種子全体の安全性は確証されないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7706
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