食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980460449
タイトル アルゼンチン農畜産品衛生管理機構(SENASA)、トリヒナ症予防及びヒトの健康管理のためのガイドラインを公表
資料日付 2023年1月9日
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分類2 -
概要(記事)  アルゼンチン農畜産品衛生管理機構(SENASA)は1月9日、トリヒナ症予防及びヒトの健康管理のためのガイドラインを公表した。概要は以下のとおり。
 トリヒナ症は、公的規則で定められた届出義務のある疾病である。このためSENASAは、当該疾病の届出、疑似症例の登録、疾病発生への対処方法を定めている。
 トリヒナ症は風土病の寄生虫症である。トリヒナ属線虫の幼虫が原因となり、ヒト、哺乳類の家畜、野生動物、鳥類、爬虫類が感染する。これらの幼虫を含む肉や肉由来製品を、生あるいは加熱不十分な状態で摂取することで、偶発的にヒトに感染する人獣共通感染症である。
 アルゼンチンにおいて、ヒトへの感染源は主に家畜の豚であるが、その他にもイノシシ、野生の豚、ピューマなどがある。家畜豚に関する寄生虫症は、飼育環境、特に給餌及び飼育場内や周辺のゴミ捨て場におけるネズミなどのシナントロープ(animales sinantropicos)の存在と密接な関係がある。
「感染サイクル」
 ヒトの感染に最も頻繁に関与する動物種は豚であるが、野生動物の肉(概して、食品衛生管理のされていない塩漬け食肉製品(chacinados)及び腸詰め、または十分に加熱されていない生肉の形態で)の摂取による同症の登録もある。
 アルゼンチンにおいては、適切な衛生及び給餌の条件が十分でない家庭(裏庭)で豚を飼育する習慣が、この寄生虫症の蔓延及び維持に寄与している。これが衛生管理のない家庭や自家での食肉処理と結びつき、消費者にとってリスクのある食品(加工熟成肉、燻製、生肉、加熱不十分な肉)が提供されることになる。
 寄生虫を含む製品をヒトが摂取すると、幼虫は胃の中で放出され、腸内で生活環が進み、生殖後、(訳注:生まれた幼虫は)血流に乗って筋肉に移動し、そこに定着し、発熱、下痢、まぶたの腫れ、嘔吐、皮膚のかゆみ、痛み、運動困難などを引き起こす。
 この病気は、ヒトの健康に強い悪影響を及ぼす。臨床像は非常に多様で、摂取された幼虫の数及び宿主の免疫状態によって、無症状からより重篤なものまで様々である。
「予防」
 豚肉及び豚肉製品(又はイノシシ及びピューマなどの野生動物の肉)の消費者に向けて、SENASAはこの食中毒を予防するための主な推奨事項をいくつか挙げる。
・豚肉は十分に加熱し、ピンク色の部分や肉汁がなくなるまで調理してから摂取する(塩漬け、燻製、電子レンジ加熱では寄生虫を殺すことはできないと理解する必要がある。冷凍でも殺すことはできない)。
・肉由来製品及び塩漬け食肉製品(ハム、ベーコン、ソーセージ、チョリソなど)は、認可された商店でのみ購入し、製品及び加工施設の登録番号が表示されていることを確認すること。
・産地不明の製品、ラベルのない製品、地方または州の衛生当局の認可を受けていない商店で購入した製品は、消費しないこと。
 当該疾病に関連する症状が疑われる場合は、早期診断のために医療機関を受診することが重要である。
 SENASAは、トリヒナ症疑似患者が発生した場合、発生源特定のために必要な疫学的調査を行い、現行の規則で定められた対応策を実施する。
地域 中南米
国・地方 アルゼンチン
情報源(公的機関) アルゼンチン農畜産品衛生管理機構(SENASA)
情報源(報道) アルゼンチン農畜産品衛生管理機構(SENASA)
URL https://www.argentina.gob.ar/noticias/pautas-para-la-prevencion-de-la-triquinosis-y-el-cuidado-de-la-salud-de-las-personas
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