食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980380475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、Q熱の原因菌Coxiella burnetiiの広範な遺伝子解析に関する研究成果の科学誌掲載を公表
資料日付 2023年1月9日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月9日、Q熱の原因菌Coxiella burnetiiの広範な遺伝子解析に関する研究成果の科学誌掲載を公表した。概要は以下のとおり。
 ANSES Sophia Antipolis研究所は、ヒトに感染するQ熱の原因菌であるCoxiella burnetii分離株の広範な遺伝子解析に参加した。この人獣共通感染症の主なレゼルボア(病原巣)は、反すう動物の農場である。これがヒトへの主な感染源であり、Q熱のヒト-ヒト間の伝播は例外的である。
 2022年11月に「Frontiers in Microbiology」誌に掲載された本研究は、フランスのナショナルリファレンスラボラトリー(LNR)であり、国際獣疫事務局(OIE)のリファレンスラボラトリーでもあるANSES Sophia Antipolis研究所の動物Q熱ユニットと、マルセイユの地中海感染症大学病院研究所(Institut hospitalo-universitaire)内のQ熱に関するナショナルリファレンスセンター(CNR)の共同研究の成果である。LNR がQ熱の動物部門を、CNRがヒトの部門を担当している。
 ANSESは、反すう動物から分離されたC. burnetii分離株の全ゲノム配列を提供した。これらの株はCNRが保管する患者由来の細菌のコレクションを補完するものであった。両者が実施した研究作業は、C. burnetiiについて行われた世界で最も広範な遺伝子解析であり、65株の新しい分離株を含む75株のゲノムの配列が決定された。
 菌株のゲノムの比較により、パンゲノム(全菌株に共通するゲノムの部分)を得ることができた。また、研究者は、一部の菌株の特定部位を解読し、ある菌株が特定の臨床症状や地理学的地域に関連していることも明らかにした。
 「この研究は、Q熱に関する長期にわたるプロジェクトの第一段階である。ANSESは、2020年にQ熱に関する研究の「ワンヘルス」アプローチを強化するために、CNRと協定を結び、C. burnetiiの分離と塩基配列決定を容易にするための新しい方法を研究している」と動物Q熱ユニット長補佐でLNRの責任者であるElodie Rousset氏は説明する。
 同ユニットは、6か国の6機関と共に近く発足する欧州のQ-Net-Assessプロジェクトにも参加する。本プロジェクトは、現場での検体の収集から分離株の遺伝子解析まで、調和された方法論の開発・共有をねらいとし、欧州レベルでC. burnetii分離株の大規模な疫学・遺伝子データベースを構築することを目的とする。
 当該論文(Frontiers in Microbiology (2022
, 13:1022356)、doi: 10.3389/fmicb.2022.1022356)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2022.1022356/full
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://anses.fr/fr/genome-bacterie-responsable-fievre-q
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