食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980290104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、魚に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2022年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は12月14日、魚に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は複数州にわたるSalmonella Litchfield集団感染症に関して調査を行った。疫学、検査及び遡及調査のデータによって、Mariscos Bahia社が飲食店に販売した生の魚が病因となったことが示された。2022年12月14日時点で、本集団感染症は終息している。
2. S. Litchfieldの集団感染株に感染した合計39人が4州(カリフォルニア州、アリゾナ州、イリノイ州、及びテキサス州)から報告された。発症日は2022年6月14日から10月23日までであった。患者の年齢は1歳から80歳で、年齢中央値は33歳であり、66%が女性あった。情報の得られた32人のうち15人が入院した。死亡者の報告はなかった。
3. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた18人のうち、13人(72%)が生の魚、寿司、又はポキ(poke)(訳注:生の魚を使ったハワイ料理)を喫食したと報告した。食事の詳細を覚えていた12人のうち、10人(83%)が生のサケ(salmon)を報告した。当該集団感染の数人の患者は、飲食店での3件の患者クラスターの一部として特定された。患者クラスターは、発症前に同じ販売場所に由来する食品を喫食したと報告した、同じ家庭で生活していない複数人として定義される。FDAの調査により、これらのクラスターの患者が喫食した新鮮な生サケの供給源としてMariscos Bahia社にたどり着いた。
4. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により罹患したことを示唆している。
5. FDAは、カリフォルニア州Pico RiveraにあるMariscos Bahia社で、複数のスワブを含む環境検体を収集した。当該施設で採取された複数の環境スワブ検体からサルモネラ属菌が確認された。WGSにより、施設由来スワブ検体の少なくとも1つで検出されたサルモネラ属菌が当該集団感染株であることが示された。
6. 38人の患者の検体及び環境検体4検体由来の細菌のWGSでは、いずれの薬剤耐性も予測されなかった。患者1人の検体由来の細菌のWGSにより、シプロフロキサシンに対する耐性が予測された。サルモネラ症のほとんどの患者は抗菌性物質なしで回復する。ただし、抗菌性物質が必要な場合でも、当該耐性が多くの人の治療に使用される抗菌性物質の選択肢に影響を及ぼす可能性は低い。CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が現在実施中である。
7. 2022年10月20日、Mariscos Bahia社は、下記の生の(冷凍されていない)魚を自主的にリコールした:生サケフィレ(三枚下ろしにした半身)、皮を厚く除去した生サケ、生サケ切り身、マジェランアイナメ(Chilean sea bass)(フィレ及び切り身)、オヒョウ(halibut)(フィレ及び切り身)、マグロ(tuna)(フィレ及び切り身)、並びにメカジキ(swordfish)(背肉、フィレ及び筒切りにした切り身)。同社がリコール対象の製品を出荷したのは、2022年6月14日から10月17日の間である。事業者は、リコール対象の魚を販売又は提供してはならない。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/litchfield-10-22/index.html
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