食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980060373
タイトル スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、ダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニルに関する文書(acsa brief 2022年11-12月版)を公表
資料日付 2023年1月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は1月2日、ダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニルに関する文書(acsa brief 2022年11-12月版)を公表した。概要は以下のとおり。
(前略)
・「人口集団はどのようにばく露するのか?」
 ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)あるいはPCDD/F)及びポリ塩化ビフェニル(PCB)は環境中における残留性が極めて高く、脂溶性(親油性)であるため、通常は動物の脂肪組織に蓄積され、生物蓄積及び生物濃縮によって容易に食物連鎖に到達する。土壌及び堆積物は食物に加えて、これらの化合物の重要な貯蔵庫でもある。
 一般的に、食物摂取は人口集団の主なばく露経路であり、PCDD/F及びPCBの総ばく露量の90%以上を占めている。このうち、魚介類及び動物由来製品が食事性ばく露の約80%を占めている。
 概して、大気中のPCDD/F及びPCB濃度は、焼却場など発生源付近の大気中の濃度を除けば低い。また、対水溶解度が低いため、水中濃度も低い。
 焼却炉の排出に関する欧州規則の導入により、この10年間において欧州人口集団のばく露量は大幅に減少している。例えばフランスにおいて、現在のフランス人のばく露量は、世界保健機関(WHO)が定めた毒性学的参照値よりも低く、4年間で40%(se ha dividido por 2
,5、訳注:1を2.5で除した値)に、10年間で約17%以下(se ha dividido por mas de 6、訳注:1を6以上で除した値)となっている。
 ヒトの健康及び環境の保護を目的とした、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)においては、当初からPCDD/F及びPCBが対象となっている。この条約に基づく義務の適用を保証するため、2019年に残留性有機汚染物質に関する規則(EU)2019/1021が承認された。このコミットメントに沿い、欧州委員会(EC)は短中長期的なアクションを含むPCDD/F、フラン、PCBに関する戦略を採択した。
(中略)
・「カタルーニャにおける食事性ばく露」
 2000年からトータルダイエットスタディ(TDS)が実施されており、カタルーニャにおけるこれらの汚染物質の重要性を評価するにあたり、2020年に公表された2017年のTDSのデータが利用可能である。これらの研究により、食品中の汚染物質濃度の推移、及びそれに伴うカタルーニャ人口集団の食事性ばく露の追跡が可能となっている。
 PCDD/F及びダイオキシン様PCB(DL-PCB)の推定摂取量は、成人・子ども(infancia、訳注:通常は10歳未満を指す)共に2000年以降減少傾向を示している。最新の2017年TDSは、子どもの人口集団の推定摂取量が2018年に欧州食品安全機関(EFSA)が設定した新たな安全値を超えていることを示している。成人の人口集団はこの値をごくわずかに上回っている(表1)。
表1 カタルーニャのTDSから得られた子ども及び成人のPCDD/F及びPCB摂取量
(数値はWHO-TEQ/kg体重/週 (単位はpg) (※訳注)、記載順は2000、2005、2008、2012、2017。)
子どもの人口集団:53.38*、20.30、16.80、n.d.**、11.20
成人の人口集団:25.50*、7.84、5.32、n.d.**、2.47
耐容週間摂取量(TWI) TEQ/kg体重/週(EFSA、2001):14*
TWI TEQ/kg体重/週(EFSA、2018):2
*:WHO1998参照値に基づいた値
**:未確定
 2017年の最新調査によると、PCDD/Fの摂取量は10~17歳の人口集団が最も多く(11.8 pg WHO-TEQ/日)、次いで3~9歳の人口集団(10.4 pg WHO-TEQ/日)となっている。一方、6~11ヶ月の乳児の摂取量は最も少ない(4.10 pg WHO-TEQ/日)。しかし、体重を考慮すると、最もばく露量の多い人口集団は12~36ヶ月(4.66 pg WHO-TEQ/kg体重/週)である。
 本研究におけるDL-PCB摂取量は1.63 pg WHO-TEQ/kg体重/週であり、TWI値の2 pg WHO TEQ/kg体重/週に非常に近い値である。子ども・青年(adolescente、訳注:10~17歳)全体におけるばく露量は、このTWI値を大幅に超えている。成人ではこれを超える人口集団はないが、65~74歳の人口集団は非常に近い(1.84 pg WHO-TEQ/kg体重/週)。
 非DL-PCB (NDL-PCB)については、成人一人あたりの推定摂取量は2.18 ng/kg体重/日と、通常範囲とされる20?45 ng/kg体重/日を大幅に下回っている。12~36ヶ月の人口集団は、この範囲の下限に最も近い(14.3 ng/kg体重/日)。注目されるのは、それ以外の人口集団がNDL-PCBの通常の範囲を大幅に下回っていることである。
 PCDD/Fの食事への寄与に最も重要なものは、油脂類、次いで魚介類、卵・卵製品となっている。DL-PCB及びNDL-PCBについては、魚介類である。
 卵及び油脂を除いたほとんどの食品群において、PCDD/F濃度は過去の研究と比較して低下傾向を示している。油脂類と卵・卵製品は、魚介類とともに、PCDD/F濃度が他の群を大きく上回り、特に高い食品群でもある。また、すべての食品群においてDL-PCB濃度の低下傾向が見られる。2017年のTDSにおいて、魚介類は、次点である乳製品と比較して、圧倒的にDL-PCB濃度が高い。
(後略)
(※訳注)WHO-TEQ:WHOが2005年に設定した毒性等価係数に基づき算出した毒性等価換算濃度(TEQ:Toxicity Equivalency Quantity)
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
URL https://acsa.gencat.cat/es/actualitat/butlletins/acsa-brief/dioxines/index.html

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