食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05970480475 |
| タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、イノシシにおけるアフリカ豚熱(ASF)の循環を予測するためのモデリングに関する論文の科学誌掲載を公表 |
| 資料日付 | 2022年12月12日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月12日、イノシシにおけるアフリカ豚熱(ASF)の循環を予測するためのモデリングに関する論文の科学誌掲載を公表した。概要は以下のとおり。 アフリカ豚熱(African swine fever: ASF)は2014年以降、欧州連合(EU)域内で発生が確認されている。現在まで、フランスでは症例は検出されていないが、イタリアとドイツではASFが循環している。また、ASFはベルギーでも過去に発生しており、2020年10月に撲滅された。ANSESのPloufragan-Plouzane-Niort研究所及びフランス生物多様性局(OFB)の研究者は、フランスのイノシシの個体群におけるASFの循環をモデル化した。本研究は「Preventive Veterinary Medicine」誌(2022年11月号)に掲載された。 1. 生息地の分断がASFの分散に影響を及ぼす。 「我々は2つの地域でモデリングを行うことにした。一つは、ベルギー国境に近い生息地である。というのも、研究を開始した当時、同国ではASFが循環していたからである。もう一つは、ピレネー=アトランティック県である。なぜなら、同県では屋外の養豚が多く、そしてそれがイノシシと豚の間でのASFの伝播リスクを高める恐れがあるからである」と同研究所の疫学・健康・福祉ユニットの責任者で本研究の共著者であるNicolas Rose氏は説明する。 この2つの地域は地勢が異なる。ベルギー国境に近い地域は、道路と都市によって生息地が分断され、非常に断片化している。これとは反対に、ピレネー=アトランティック県は、より均質で、より多くの自然空間が連続している。景観の自然な分断は、イノシシの移動を制限し、ASFのまん延を抑制する。他方、シミュレーションされたASFの循環はより長い間続き、フランス・ベルギー国境地域では平均2.6年であるのに対し、ピレネー=アトランティック県では平均1.6年である。ASFが循環する期間が長ければ長いほど、ASFが家畜に伝染するリスクが高くなる。 2. ASFの伝播を防ぐために狩猟を停止する。 研究者が変化させた他のパラメータは、レジャーとしての狩猟の実践の有無である。狩猟は、感受性の高い個体群を減らすことで、感染個体数を減らすことができるが、イノシシの集団を分散させるためASFをばらまくことにもなる。これは、ピレネー=アトランティック県で特に顕著であり、同県では、狩猟が維持された場合、ASFがイノシシの個体群から消滅するのに平均300日長くかかるとみられる。「ASFの症例が検出され次第、通常、狩猟は停止される。イノシシの感染が気付かれず、ASFの検出が非常に遅れるのでなければ、狩猟はまだ行われているというシナリオはむしろ理論的なものである」と同氏は説明する。以上のことから、優れた検出能力を持つことが重要である。 3. ASF撲滅のための方法 モデリングにより、生息地の分断がASFのまん延を抑制するための決定要因であることが明らかになった。したがって、ASFが検出された場合、感染地域及び監視すべき地域を明確にする観察段階の後に最初にとるべき措置は、生息地の分断を強化するために柵を設置することである。また、死骸の回収は、感染を回避するためのもう一つの重要な措置である。ASFがある地域に封じ込められ、感染頭数が少なくなったら、次の段階は、感染地域に存在するイノシシの計画的な淘汰である。ベルギー及びチェコ共和国では、この方法でASFを撲滅することができた(※訳注)。 ANSESの研究者は、野生の個体群と養豚場の境界領域でのASF伝播のモデル化に関する研究(未発表)も実施した。また、フランス・イタリア国境地域におけるASFの伝播の可能性をモデル化するため、OFBと共同の三番目の研究が進行中である。地勢、特に標高がイノシシの移動にどのように影響を及ぼすかを理解することで、同地域におけるASFの伝播の速度と方向を評価することが本研究の課題である。 当該論文(Preventive Veterinary Medicine , 2022 , 208:105750、doi: 10.1016/j.prevetmed.2022.105750)は以下のURLから閲覧可能。 https://hal.archives-ouvertes.fr/anses-03879845 (※訳注)チェコ共和国では2022年11月末に1頭のイノシシのASF症例が確認されている。詳細は以下の国際獣疫事務局(OIE)の動物疾病通知で閲覧可能。 https://wahis.woah.org/#/in-review/4761?fromPage=event-dashboard-url |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| 情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| URL | https://www.anses.fr/fr/peste-porcine-africaine-modelisation-sangliers |
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