食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05970460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2022年9月~12月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表
資料日付 2022年12月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月20日、2022年9月~12月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(63ページ、2022年12月15日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.7786)を公表した。概要は以下のとおり。
 2021年10月から2022年9月までの間、欧州は高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)のまん延によって非常に壊滅的な被害を受けおり、家きんの集団感染は合計2
,520件、捕獲鳥類では227件、また野鳥におけるHPAIウイルスの検出事例は3
,867件に上る。これは前例のない広範な地域(欧州37か国)に及んでおり、影響を受けた施設では5
,000万羽の鳥類が殺処分された。
 本報告期間中(2022年9月10日から同年12月2日まで)に、欧州の27か国において、家きん(398件)、捕獲鳥類(151件)及び野鳥(613件)で、1
,163件のHPAIウイルスの検出が報告された。集団で繁殖を行う(colony-breeding)海鳥種でのHPAIウイルスの検出は減少し、水鳥での検出数の増加が観察されている。野鳥のレゼルボア(病原巣)における継続的なウイルスの循環は、家きん集団への頻繁なウイルスの侵入につながっている。HPAIウイルスの家きん施設への侵入には、海鳥よりも水鳥の方がより深く関与している可能性が疑われている。今後数ヶ月の間、家きん施設に対する感染圧力が高まり、家きんへのウイルス侵入リスクが上昇し、主に家きん密度が高い地域において、さらなる拡大をもたらす可能性がある。
 2022年9月以降に検出されたウイルス(クレード2.3.4.4b)は、11種類の遺伝子型に分類され、うち3種類は夏季の数か月間に欧州で循環していたものであるが、8種類は新しい遺伝子型である。HPAIウイルスはまた、欧州及び北米の野生及び家畜哺乳動物種で検出されており、哺乳動物での複製に適応した遺伝子マーカーが示されている。
 前回の報告以降、スペインでヒトからのA(H5N1)の検出が2件、中国におけるA(H5N1)、A(H5N6)及びA(H9N2)ウイルスによるヒト感染がそれぞれ1件ずつ、またベトナムにおいてNA型の検査結果のないA(H5)による感染が1件報告された。
 欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般住民の感染リスクは低い(low)と評価され、職業的に(同ウイルスに)ばく露される人々の感染リスクは低い~中程度(low to medium)である。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2022-12/7786.pdf
 当該報告書の公表に関するEFSAのニュース記事(2022年12月20日付)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/avian-influenza-cases-poultry-and-water-birds-rise
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7786
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