食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05970160475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、食品添加物二酸化チタン(E171)に対する「ナノ特異的な」リスク評価手法の最初の適用に関する意見書を公表
資料日付 2022年12月14日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月14日、食品添加物二酸化チタン(E171)に対する「ナノ特異的な」リスク評価手法の最初の適用に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
1. 背景
 ナノ材料は、食品の外観や嗜好性を改善することや、特定の栄養素の吸収を促進するために、多くの食品に使用されている。ナノ材料はその特性(サイズ、形態等)により、ナノスケール粒子の形で体内に拡散し、特定の器官に蓄積されることがある。ナノ材料の摂取に伴う潜在的な健康リスクを評価するために、「ナノ特異的な」アプローチが必要であるのはこの理由による。ANSESは2021年、食品中のナノ材料のナノスケール画分(fraction nanometrique)に関連する健康リスクを特に評価するための科学的指針を発表した。
 食品添加物として使用されるナノ材料は、これまで標準的手法によって評価されてきたが、同手法はナノスケールレベルの特殊性を考慮したものではなかった。実際、ナノ粒子が消化器官で溶解しない場合、ナノ粒子は体内で従来の物質で観察されたものとは異なる特性及び挙動を示す。ANSESが提案するナノ特異的なアプローチは、これらの特殊性を統合し、より適合した評価を可能にする。
2. 食品添加物E171に適用された最初のテスト
 2021年に確立された手法は、データが最も多いナノ材料である食品添加物E171、すなわち二酸化チタン(TiO2)に対してテストされたばかりである。このテストにより、ANSESの手法の妥当性とナノ特異的なアプローチの必要性が裏付けられた。また、様々な集団に対するばく露レベルを算出し、いくつかの潜在的な健康影響を特定することができた。
 また、ナノ材料そのものに適用することで、ナノ材料を正しく評価するために必要な全ての毒性学的データを得るには、経るべき過程がまだあることも示した。実際、一部のデータがないため、E171のリスク評価を遂行することはできなかった。「専門家はこのナノ材料について作成されなければならない全データを特定した。そのデータとは、一般毒性、遺伝毒性、発がん性、神経毒性、生殖・発達毒性に関わるものである」とANSES食品関連リスク評価ユニットで科学プロジェクトを担当する評価コーディネーターのBruno Teste氏は説明する。
3. 食品へのナノ材料の使用回避
 ANSESはこの事実認識に基づき、ナノ材料の安全性が実証されない間は、作業者及び消費者のナノ材料へのばく露を制限し、環境中にこれらの粒子を拡散させないようにすることを改めて勧告する。そのために、ナノ材料を含まず、機能、効果、コストの面で同等の製品の使用を促進するように勧告する。
4. 欧州レベルでの評価手法の調和
 ANSESは、対応する機関、特に欧州食品安全機関(EFSA)と連携して、そのリスク評価手法を進展させ、ナノ材料の物理化学的特性評価及び毒性学に関する試験プロトコルを調和させる予定である。2018年に、EFSAは食品添加物、農薬、食品接触材等の適用におけるナノサイエンス及びナノテクノロジーに関するドシエの評価に関する指針を発表していた。EFSAとANSESが開発した手法は全体として類似したコンセプトとリスク評価手法に基づいているが、ANSESのアプローチは、ナノ材料の規制定義、粒子径測定、溶解特性、ハザード特定に関係する、特徴的なバリエーションを提示している。
 当該意見書(115ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/ERCA2016SA0226-1.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/nanomateriaux-alimentation-premiere-application-methodologie

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