食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05960440294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/10/6～2022/11/11)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2022年11月11日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 世界保健機関(WHO)は12月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/10/6～2022/11/11)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・感染状況 2022年10月5日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5)ウイルス感染によるヒト症例1例がベトナムから報告された。また、2名からのA(H5N1)ウイルスの検出がスペインから、A(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例1例が中国から報告された。 2022年10月22日、ベトナム保健省はフート(Phu Tho)省の4歳女児の鳥インフルエンザA(H5)感染検査確定症例をWHOへ通知した。患者は2022年10月5日に咳嗽、発熱及び黄疸を呈した。10月7日に地域の病院に入院し、その後、省の病院に入院し、腎不全及び肝不全と診断された。10月8日に、集中治療ユニットでの治療のため、ハノイにあるベトナム国立小児病院(VNCH)に移送された。10月10日にVNCHの検査室において気管内分泌物検体のリアルタイムPCR(RT-PCR)による検査が行われ、鳥インフルエンザA(H5)ウイルス陽性が確認された。10月14日に確認のため、追加の検体が国立衛生疫学研究所(NIHE)に送付され、10月17日に鳥インフルエンザA(H5)ウイルス陽性であることがRT-PCRにより確認された。当該ウイルスのN型の決定は可能でなかった。 当該患者は裏庭家きん(backyard poultry)(鶏及びアヒル)を飼育する家族と暮らしており、発症の一週間前に一部の家きんが病気になり死んでいた。NIHEは農業農村開発省(MARD)の動物衛生局(DAH)及び地域関係者と協力し、当該症例の疫学的調査を実施し、更なる感染拡大を防ぐための消毒及び対応措置を行った。症例の接触者由来の検体及び症例の住居やその周辺家屋の環境検体はインフルエンザA(H5)ウイルスに陰性であった。症例の家族に更なる症例は見つかっていない。他の家きん群における更なる集団感染や死亡事例の発生は報告されていない。 2022年9月27日、スペインはグアダラハラの1名からの鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの検出をWHOへ通知した。当該ウイルスは19歳の男性から採取された呼吸器検体で検出されたもので、当該人物は9月20日に鳥インフルエンザA(H5N1)集団感染が発生した養鶏場で働いていた。農場での集団感染に対する多部門対応の一環で9月23日に12名の農場作業従事者から検体が採取された。9月27日、国立微生物学センター(CNM)は採取した検体の一つがインフルエンザA(H5N1)ウイルスに陽性であったことを確認した。CNMではRT-PCRを用いて検査が行われた。9月28日、当該人物から採取された追加の検体はインフルエンザ陰性と判定された。また、当該人物の濃厚接触者から9月28日に回収された検体もインフルエンザ陰性であった。 10月21日、スペインは、グアダラハラにおける2人目の鳥インフルエンザA(H5N1)検出をWHOへ通知した。当該人物は27歳の男性で最初に検出された事例と同じ養鶏場で働いていた。対応措置の一環で、農場において清掃業務が行われ、10月13日にばく露された作業従事者全員から検体が採取された。このスクリーニングにより、清掃作業中に個人保護具を身に着けていた1人の作業者に由来する鼻咽頭検体でA型インフルエンザ陽性が見つかった。当該結果は10月21日にCNMで確認された。10月22日、当該人物から追加で採取された検体はインフルエンザ陰性と判定された。2名の濃厚接触者由来の検体も陰性であった。検体がインフルエンザA(H5N1)陽性であった2名の作業者を含む全員が、直近のばく露の後の7日間のフォローアップ期間中、無症状であった。最初及び2番目の事例の検体は、更なる特性評価のため、インフルエンザに関するWHO協力センター(Crick Worldwide Influenza Centre)に送付されている。 10月14日、中国はA(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例をWHOに通知した。患者は広西の38歳女性で、2022年9月22日に発症し、同月25日に重症の肺炎で入院、10月18日に死亡した。患者は裏庭家きんへのばく露があった。家族にさらなる症例は報告されていない。当該症例は、2015年以降、中国における鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる最初のヒト感染例である。 国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、アフリカ、アジア、欧州及び北米の鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。2021年以降、欧州では高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が過去最大規模に流行しており、これらは広範な地理的地域の野鳥及び家きんで観察されている。2022年10月まで、野鳥及び家きんの感染が継続して報告されている。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された散発的な感染であった。当該ウイルスは動物及び関連する環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。一部の事例では、インフルエンザA(H5)の感染であるのか、感染鳥類や汚染環境へのばく露後の一時的な鼻咽頭/中咽頭の汚染であるのかの確認は不明確なままである。 (2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | 世界保健機関（WHO） |
| 情報源（報道） | 世界保健機関（WHO） |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-11-nov-2022 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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