食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05960100150 |
| タイトル | 欧州化学品庁(ECHA)、野外での射撃や釣りでの鉛の使用の制限を支持することを公表 |
| 資料日付 | 2022年11月30日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州化学品庁(ECHA)は2022年11月30日、ECHAの科学委員会は野外での射撃や釣りでの鉛の使用の制限を支持することを公表した。概要は以下のとおり。 社会経済分析とリスク評価のECHA委員会は、ハンティング用弾薬の鉛、アウトドアスポーツ射撃およびフィッシングでの鉛の使用に対する提案された制限を支持する。この制限により、600 ,000トン以上の鉛が環境に放出されることを防ぎ、数百万羽の鳥類を鉛中毒から救い、狩猟者の家族の子供達を守ることができる。 社会経済分析委員会(SEAC)は、ハンティングおよびアウトドアスポーツ射撃用の鉛製銃弾、フィッシングの重りとルアーで使用される鉛の使用に対する提案された制限に関する最終意見を採択した。リスク評価委員会(RAC)は、2022年6月に当該提案に関する意見を採択した。 RACは、これらの活動における鉛の使用は野生動物、人々および十分に管理されていない環境に危険をもたらすと判断した。両委員会は、欧州における化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する欧州議会及び理事会規則(REACH規則)に基づく制限は、当該リスクに対処するための最も適切なEU全域での手段であるとの意見で一致した。SEACは、社会にとってのコストとベネフィットを考慮した結果、提案された制限は相応しいと判断できると結論した。また、一部のベネフィットについては定量的に評価されてはいないが、例えば、捕食性鳥類の鉛中毒を防ぐベネフィットなど、重要である可能性が高いことも強調した。 SEAC委員長Maria Ottati氏は、「私達は、狩猟者と釣り人に対する潜在的なコストだけでなく、多方面から当該制限がもたらすインパクトを検討した。私達は、活動としてのハンティングが影響を受けるかどうかを分析し、長期的な落ち込みはないと予想した。私達は、軍事訓練のための射撃場の利用、非民間使用の鉛製銃弾の補給、そして提案された鉛封じ込め手段を射撃場に設定することによる経済的影響を検討した。入手できる情報に基づいて、私達は、提案された制限は相応しく、当該リスクに対処するための最も適切な方法であると判断する。」と述べている。 RACも狩猟肉中の鉛がヒトの健康にもたらすリスクに関する補足意見を採択した。この意見は、2022年7月から10月に行われた協議の間に一般国民からECHAに提出されたコメントやエビデンスの評価に基づいている。欧州食品安全機関(EFSA)からのデータに焦点を当てた協議は、本提案を裏付けるリスク評価に使用された。RACの補足意見は、当初意見の結論を追認した。 「私達は、EFSAのデータを再度、そして協議に提供されたすべての情報を徹底的に見直した。その結果、狩猟者の家族の子供達は鉛汚染狩猟肉の摂取によって中程度から高レベルのリスクがあると判断する。成人のリスクは低レベルの可能性が高い。全般的には、RACは環境とヒトの健康を保護するために、より持続可能な野外での射撃や釣りへの移行を支持している。」とRCA委員長Tim Bowmer氏は述べている。 両委員会は、提案された制限の要件の変更を提案している。両委員会は、例えば、ハンティングの鉛製銃弾の制限適用開始までの移行期間は当初提案された5年間より短縮できることを提案している。両委員会の主要な提案は、Q&Aで公開されている。RACとSEACの総合意見とRACの補足意見は、2023年初頭に公表される予定である。 今後の動き SEACの意見とRACの補足意見の採択後、ECHAは両委員会の意見および提案された制限を欧州委員会に送付する。これは、2023年初頭の予定である。 欧州委員会は当該制限の要否を決定する。採択されれば、制限リスト(REACH規則付属書XVII)の改定案を提出する。そして、改定案はREACH委員会のEU加盟国によって投票され、法律に採択される前に欧州議会および理事会によって精査される。 背景 2021年1月、ECHAは欧州委員会の要請により、野外の射撃の弾薬と釣りにおける鉛の使用のEU全域における制限の提案を行った。提案された制限により、ほとんどの種類の狩猟用鉛製銃弾の使用、スポーツ射撃用の鉛製銃弾の使用および釣り用の重りとルアーにおける鉛の使用が最長5年間で段階的に廃止される。本提案では、リスクが適切に管理されているライフル銃と短銃によるスポーツ射撃に対しては鉛製銃弾の使用を認めている。 採択されれば、本制限は、その導入後の20年間に環境への鉛排出量を約630 ,000トン減少させる可能性がある。この量は、制限のない状況における鉛排出量の72%に相当する。そして、多くの絶滅危惧種を含めた野生生物の鉛中毒を防ぎ、狩猟者の家族の子供と妊娠中の女性を鉛ばく露から守る。 これらの活動における鉛の潜在的規制は、欧州グリーンディール政策(持続可能な化学物質戦略と生物多様性2030戦略)に沿っている。また、これは、すでに発効されている湿地における鉛製銃弾の使用制限の範囲を広げることになる。警察、治安と税関などの非民間人の鉛製銃弾使用と共に、軍による鉛製銃弾の使用は、当該制限案の範囲外である。また、鉛製銃弾の屋内使用も除外される。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | 欧州化学品庁(ECHA) |
| URL | https://echa.europa.eu/-/echa-s-scientific-committees-support-limiting-lead-use-for-outdoor-shooting-and-fishing |
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