食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950920149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料用遺伝子組換えトウモロコシMON 95379の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年11月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月15日、規則(EC) No 1829/2003に基づく、食品及び飼料用遺伝子組換えトウモロコシMON 95379の評価に関する科学的意見書を公表した(申請EFSA-GMO-NL-2020-170
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9月28日採択、PDF版31ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7588)。概要は以下のとおり。
 規則(EC) No 1829/2003に基づき、Bayer Agriculture BVから申請EFSA-GMO-NL-2020-170が提出されたことを受け、EFSAの遺伝子組換え生物に関するパネル(GMOパネル)は、規則(EU) No 503/2013に従い、遺伝子組換え(GM)昆虫抵抗性トウモロコシ(Zea mays L.)MON 95379の安全性について科学的意見を表明するよう要請された。申請EFSA-GMO-NL-2020-170の対象範囲は、欧州連合(EU)域内におけるトウモロコシMON 95379の輸入・加工・食品及び飼料としての使用であり、EU域内における栽培は含まれない。
 トウモロコシMON 95379は、以下のタンパク質を発現する。
・ Bacillus thuringiensis内在性タンパク質である、Cry1A・Cry1B・Cry1C由来のドメインを含有するキメラ・タンパク質・Cry1B.868
・ 4アミノ酸置換にて活性を亢進させたCry1Daの最適化バージョンである、Cry1Da_7
トウモロコシMON 95379にて発現するCryタンパク質2種は、ツマジロクサヨトウ(fall armyworm/ Spodoptera frugiperda)、サトウキビ・ボーラー(sugarcane borer/ Diatraea saccharalis)、アメリカタバコガ(corn earworm/Helicoverpa zea)等、標的とする鱗翅目害虫に対する防御機能を付与する。
 分子特性決定データから、トウモロコシMON 95379はcry1B.868及びcry1Da_7の発現カセット・1コピーからなる単一のインサートを有することが立証される。配列決定手法及びデータセットの品質は、EFSAのテクニカルノート記載の要件に準拠すると判断された。新たに発現するタンパク質をコードする配列、インサート内オープン・リーディング・フレーム(ORF)をコードする配列、インサート - ゲノムDNA接合領域に渡るORFをコードする配列に関する最新のバイオインフォマティクス解析からは、安全性上の懸念は提起されない。挿入DNA及び導入形質の安定性は、数世代に渡り確認されている。Cry1B.868及びCry1Da_7タンパク質の発現量の定量に使用された手法は適切であると判断される。植物由来及び微生物由来のCry1B.868及びCry1Da_7タンパク質の生化学的・構造的・機能的特性を比較したタンパク質特性決定データから、両タンパク質は同等であり、微生物由来タンパク質は、安全性試験において利用可能である。
 試験材料の選択、圃場試験実施場所及び関連する管理手法、圃場試験全体の質の指標となる農学的・表現型特性決定を考慮し、GMOパネルは、圃場試験は比較分析を証拠立てるために適切であると結論する。MON 95379 - 従来対応栽培品種間で試験された農学的/表現型特性決定、及び、成分組成特性決定にて特定された差異は、いずれも、さらなる評価を必要としない。GMOパネルは、MON 95379にて発現するCry1B.868及びCry1Da_7タンパク質の毒性及びアレルゲン性に関し、安全性上の懸念を特定していない。GMOパネルは、適用された遺伝子組換えがトウモロコシMON 95379の全体的な安全性に影響するというエビデンスを確認していない。本申請の文脈において、トウモロコシMON 95379由来の食品及び飼料の摂取は、ヒト及び動物において栄養学上の懸念を提起しない。GMOパネルは、トウモロコシMON 95379は、従来対応栽培品種、及び、試験された非GMトウモロコシ栽培品種と同等に安全であり、食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと判断する。
 導入形質、農学的・表現型分析の結果、ばく露経路及びばく露量を考慮すると、発芽可能なトウモロコシMON 95379の穀粒が偶発的に環境に放出されても、当該GMトウモロコシは安全性上の懸念を提起しないと考えられる。市販後環境モニタリング(PMEM)計画及びその報告間隔は、トウモロコシMON 95379の意図された用途に則している。
 GMOパネルは、実施された文献検索の質は全体的に許容範囲にあると判断する。当該文献検索では、トウモロコシMON 95379を扱う関連文献を特定していない。
 GMOパネルは、トウモロコシMON 95379は、ヒトの健康・動物衛生・環境に対する潜在的影響に関し、従来対応栽培品種及び試験された非GMトウモロコシ参照栽培品種と同等に安全であると結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7588
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