食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950900149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えトウモロコシDP4114×MON 89034×MON 87411×DAS-40278-9及びその下位掛け合わせ系統の食用・飼料としての使用を評価した科学的意見書を公表
資料日付 2022年11月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月9日、規則(EC) No 1829/2003に基づく、遺伝子組換えトウモロコシDP4114×MON 89034×MON 87411×DAS-40278-9及びその下位掛け合わせ系統の食用・飼料としての使用を評価した科学的意見書を公表した(申請EFSA GMO-NL-2020-171、9月29日採択、PDF版37ページ、DOI: DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7619)。概要は以下のとおり。
 規則(EC) No 1829/2003に基づきPioneer Overseas社から申請EFSA-GMO-NL-2020-171が提出されたことを受け、EFSAの遺伝子組換え生物に関するパネル(GMOパネル)は、遺伝子組換え(GM)除草剤耐性・昆虫抵抗性トウモロコシ(Zea mays L.)DP4114×MON 89034×MON 87411×DAS-40278-9(4イベント・スタック・トウモロコシ)の安全性、及び、その下位掛け合わせ系統の安全性に関し、科学的意見を表明するよう求められた。
 申請EFSA-GMO-NL-2020-171の対象範囲は、欧州連合(EU)域内におけるトウモロコシDP4114×MON 89034×MON 87411×DAS-40278-9の輸入・加工・食品及び飼料としての使用であり、EU域内における栽培は含まれない。
 4イベント・スタック・トウモロコシは、以下の単一トウモロコシ・イベントを統合する交配にて作出されている。
・ DP4114: 特定の鱗翅目害虫に対する保護を付与するCry1Fタンパク質、特定の鞘翅目害虫に対する保護を付与するCry34Ab1タンパク質及びCry35Ab1タンパク質、グルホシネートアンモニウム系除草剤耐性を付与するPATタンパク質を発現する。
・ MON 89034: 特定の鱗翅目害虫に対する保護を付与するCry1Aタンパク質及びCry2Ab2タンパク質を発現する。
・ MON 87411: 特定の鞘翅目昆虫幼生に対する保護を付与するCry3Bb1タンパク質、western corn rootwormに対する保護を付与するDvSnf7 dsRNA、グリホサート系除草剤耐性を付与するCP4 EPSPSタンパク質を発現する。
・ DAS-40278-9: アリルオキシフェノキシプロピオン酸(AOPP)として知られる汎用クラス除草剤の分解を触媒し、2
,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2
,4-D)除草剤耐性を付与するAAD-1タンパク質を発現する。
 GMOパネルは、単一トウモロコシ・イベント4系統及び下位掛け合わせ系統2系統を評価済みであり、安全性上の懸念を特定していない。当該単一トウモロコシ・イベント系統及び評価済み下位掛け合わせ系統に関し、それらの安全性に関する当初の結論を変更し得うる新たなデータは確認されていない。
 分子特性決定、比較分析(農学的特性・表現型特性・成分組成特性に関する)、毒性学的評価・アレルゲン性評価・栄養学的評価の結果から、単一トウモロコシ・イベントの組み合わせ、及び、4イベント・スタック・トウモロコシ内において新たに発現するタンパク質の組み合わせは、食品・飼料の安全性に関する懸念、及び、栄養学上の懸念を提起しないことが示された。したがって、食品・飼料の市販後モニタリングは必要ないと判断される。
 発芽可能な4イベント・スタック・トウモロコシの穀粒が偶発的に環境中に放出されても、環境安全性上の懸念は提起されないと考えられる。
 GMOパネルは、未評価の下位掛け合わせ系統8系統における単一イベント間の相互作用の可能性を評価し、単一イベント4系統、評価済み下位掛け合わせ系統、4イベント・スタック・トウモロコシと同等に安全であると推測されると結論する。
 市販後環境モニタリング計画及びその報告間隔は、トウモロコシDP4114×MON 89034×MON 87411×DAS-40278-9の意図された用途に則している。食品/飼料の市販後モニタリングは必要ないと判断される。
 GMOパネルは、4イベント・スタック・トウモロコシ及びその下位掛け合わせ系統は、ヒトの健康・動物衛生・環境に対する潜在的影響に関し、非GMコンパレーター及び試験に用いられた非GMトウモロコシ栽培品種と同等に安全であると結論する。
(訳注)
コンパレーター: EFSAの評価書におけるcomparator(s)とは、評価対象となるGMOイベントと可能な限り近い遺伝的背景を有し、GMO栽培条件と同等の条件にて栽培され、以下のEFSAのガイドラインの規定を満たす特定の栽培品種(群)を指す。
Guidance on selection of comparators for the risk assessment of genetically modified plants and derived food and feed
DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2011.2149
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7619
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。