食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950830164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、腸管感染症及び人獣共通感染症に関する年次報告書(2021年版)を公表
資料日付 2022年11月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は11月7日、腸管感染症及び人獣共通感染症に関する年次報告書(2021年版)を公表した。概要は以下のとおり。
 腸管感染症の中には、家畜や伴侶動物からヒトに伝播するものがある。こうした感染症は人獣共通感染症として知られている。その他の腸管感染症については、ヒトが唯一の宿主であり、ヒトからヒトへと伝播する。どちらの場合も、汚染された食品を介して起こることが多いが、環境(土壌、空気、地表水)又は動物や糞便との直接接触によっても起こる。腸管感染症の蔓延を監視するために、RIVMは毎年、オランダにおける腸管感染症及びその原因病原体の発生頻度を図表化している。
 主に食品を介して伝播する病原体であるサルモネラ属菌、カンピロバクター及びノロウイルスによる疾病は、2020年に比べて、2021年には発生頻度が高かったが、まだ新型コロナウイルス感染症の世界的流行前ほどではない。2020年における発生率の減少は、恐らく新型コロナウイルスの蔓延抑制のための非医学的介入(non-pharmaceutical intervention)による副次的影響である。概して、2020年に比べて2021年にはこれらの対策が少なかった。例えば、2021年には海外旅行が増加したが、2020年と比べた疾病発生率の増加はこれで説明がつく。リステリア・モノサイトゲネスが原因で発症したヒトの数は変わらなかった。リステリア菌は、主に(燻製処理をした)魚、チーズ、長期保存できる肉製品から検出される。主に水や泥との接触によって罹患するレプトスピラ症も同様である。
 特筆すべきは、ヒトからヒトへ伝播するロタウイルス感染症の件数が、2021年には特に幼児の間で、新型コロナウイルス感染症の世界的流行前とほぼ同じ水準に戻ったことである。2021年2月頃の通常のピークは現れなかったが、同年10月には、次のロタウイルスの流行シーズンが非常に早く開始した。これは恐らく、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の開始以来、発生頻度が減少した期間の後に、子供たちが再びロタウイルス感染症に罹患しやすくなったためである。
 2021年には、複数の疾病を引き起した注目に値する食品関連集団感染が発生した。一つは、ホンジュラス産のガリアメロン(Galia melon)の喫食に起因する国際的なサルモネラ属菌集団感染であり、もう一つは、オランダの採卵農場に由来するサルモネラ属菌集団感染である。また、サーモンの喫食が最も可能性の高い感染源とされたリステリア菌の集団感染も発生した。
 当該報告書(126ページ、オランダ語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2022-0128.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/surveillance-van-enterale-infecties-en-zoonosen-jaarrapportage-2021
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