食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05950780314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ヘンプ(麻)を含む食品/飼料の健康リスクに関するQ&Aを更新 |
資料日付 | 2022年11月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月15日、ヘンプ(麻)を含む食品/飼料の健康リスクに関するQ&Aを更新した。概要は以下のとおり。 2021年7月16日版の食料・飼料中のヘンプに関するQ&AにBfRの新しい研究結果を補足する。 パスタにヘンプ、エナジードリンクにヘンプなどヘンプはここ数年多くの食品に添加され大きなブームとなっている。人々は何世紀にもわたってこの有用な栽培植物の繊維をロープ、繊維や紙などの生産に利用してきた。ヘンプ植物の一部(例:葉や花あるいはそれらのエキス等)は医薬品や麻薬として使用されている。 ヘンプ植物の種子は亜麻仁(Leinsamen)に匹敵する重要なアミノ酸や脂肪酸に富んでいる。しかし、葉や花にはいわゆるカンナビノイドが含まれる。精神に影響を与えるものもあり、精神活性物質が含まれるとされている。収穫時などカンナビノイドを含む植物の部位との接触で種子の汚染(Verunreinigung)につながる可能性がある。 最も知られるカンナビノイドにはテトラヒドロカンナビノール(THC)やカンナビジオール(CBD)がある。精神作用があるのは特にTHCである。BfRが行ったばく露に関するモデル計算において、特にTHCの含有量が高いヘンプ種子オイルの摂取により欧州食品安全機関(EFSA)により導き出されたTHCの急性参照容量(ARfD)を超過する可能性もあることが示された。特に子供は体重が少ないため、THCを多く摂取するリスクが高い。精神活性化物質は少量でも中枢神経系や循環器系に影響を与え得る。その結果、中でも気分の落ち込みや疲労が生じることがある。 CBDを含む製品には健康増進効果がるといわれるが今のところ科学的な証明はほとんどない。主に食品サプリメントとして提供されている。現在の知見ではCBDには精神活性作用がないが薬理作用はある。またCBD製品は、THCにて汚染されている可能性もある。ヘンプを含む製品を市場に出す際には麻薬取締法、医薬品法、食品法の規則を遵守しなければならない。 また飼料として使用されるヘンプは健康被害をもたらす可能性がある。科学誌「Nature Food」に掲載されたBfRの研究でヘンプを含む飼料が牛の健康に影響を与え、乳からもカンナビノイドが検出されている。BfRは「ヘンプを含む食品」をテーマにFAQsをまとめている(全部27問)。 Q&A Q1. ヘンプとは? Q2. ヘンプは何に使用されるか? Q3. 市販されているヘンプを含む食品は? Q4. ヘンプを含む食品は麻薬法の対象となるか? Q5. ヘンプにはどのような成分が含まれているか? Q6. ヘンプのどのような成分が酔いを引き起こすか? Q7. 市販のヘンプ種と「麻薬ヘンプ」「医療用ヘンプ」の違いは? Q8. ヘンプを含む商品はどのような健康被害をもたらすか? Q9. THCの評価には特に厳しい基準が適用されているか? Q10. 如何なる食品から多量のTHCが摂取されるか? Q11. ヘンプの葉や花からお茶の煎じ汁へのカンナビノイドの移行はどの程度高いか? Q12. 生合成前駆物質であるTHCカルボン酸は食品加工時にどの程度精神活性物質であるTHCに変換されるか? Q13. 食品中のTHCの含有量に上限はあるか? Q14. ヘンプに含まれるTHCには最大0.2%の含有量が適用されることは事実か? Q15. ヘンプを含む食品はどのような根拠で毒性評価がなされるか? Q16. ヘンプ植物の異なる成分は互いに影響しあうか? Q17. ヘンプを含む食品を摂取したのちに薬物検査で陽性反応が出ることはあるか? Q18. 多くのCBD含有製品が市販されているが、ヘンプとの関連は何か? Q19. CBDを含む食品は健康に安全か? Q20. CBDを含む食品サプリメントはドイツでは取引が認められているか? Q21. ヘンプを含む製品は新食品に該当するか? Q22. ヘンプ含有食品とヘンプ含有医薬品は異なるか? Q23.2022年11月BfRはヘンプから牛の乳へのカンナビノイドの移行に関する調査結果を公表したが、なぜそのような調査を行ったか? Q24. 最も重要な研究成果は? Q25. ヘンプの給餌以降、牛の行動の変化は? Q26. THCやその他のカンナビノイドは飼料から乳へと関連する量で移行するか? Q27. 牛乳のTHC濃度は消費者の健康リスクにつながるか? |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_den_gesundheitlichen_risiken_von_hanfhaltigen_lebensmitteln_und_futtermitteln-277052.html |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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