食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950690475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、動物衛生における抗生物質耐性に関する報告書を発表
資料日付 2022年11月17日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月17日、動物衛生における抗生物質耐性に関する報告書を発表した。概要は以下のとおり。
 ANSESは、ANMV(国立動物用医薬品局)が行う動物用抗生物質の販売量の調査と、リヨン研究所・Ploufragan-Plouzane-Niort研究所が主導する動物の病原菌の抗生物質耐性に関する疫学監視ネットワーク(Resapath)の活用を実施している。
 世界抗生物質適正使用週間に際し、ANSESは動物用医薬品の販売量調査に関する年次報告書、並びに、動物における病原菌の耐性レベルに関する年次報告書を発表した。また、欧州レベルで調和されたモニタリング計画の枠組みでANSESが実施している、動物由来食品を介してヒトを感染させ得る細菌の耐性モニタリングの現状も明らかにしている。
 抗生物質耐性は、ヒトの健康と動物衛生にとって重大な問題である。耐性菌の中には、動物からヒトに伝播するものもあれば、その逆もある。抗生物質耐性遺伝子を持つ細菌は、環境中にも存在する。そのため、抗生物質耐性対策には、総合的なアプローチが必要である。
 11月17日、ANSESは、動物衛生と環境における抗生物質耐性に関する科学会議を開催し、同会議において、同庁が統括する調査の主要結果を発表した。
 (※以下、ANSES記事「動物衛生における抗生物質耐性に関する10の質問」より抜粋)
 Q: ここ数年の間に、動物の抗生物質耐性率はどのように推移しているのか?
 A: 2022年、抗生物質耐性の推移傾向は依然として全体的に良好な状態にある。アモキシシリン(Amoxicillin)とアモキシシリン/クラブラン酸(Amoxicillin/clavulanic acid)を除いて、ほとんどの抗生物質で耐性の低下や安定が見られる。特に、ヒトにとって極めて重要であり、ヒトの医療においてその有効性を維持することが必要不可欠な、セファロスポリン系やフルオロキノロン系がこれに当てはまる。これらの抗生物質に対する耐性株の割合は、ここ数年、依然として非常に低い(8%未満)。もう一つの重要な抗生物質であるコリスチンに対する耐性も、全ての動物種で低いレベルにとどまっている。
 記事「動物衛生における抗生物質耐性に関する10の質問」は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/node/156885
 プレスリリース「動物衛生における抗生物質耐性2022年総括」(12ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/system/files/Press2022DPA02.pdf
 Resapath年次総括報告書(2021年)(45ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/LABO-Ra-Resapath2021.pdf
 フランスにおける抗生物質含有動物用医薬品の販売量調査に関する年次報告書(2021年)(94ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/ANMV-Ra-Antibiotiques2021.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/Antibioresistance-animale-bilan-2022
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