食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05950640470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR)に関する2021年疫学報告書を公表 |
| 資料日付 | 2022年11月17日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月17日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR)に関する2021年疫学報告書(20ページ)を公表した。主な内容は以下のとおり。 1. 欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の29か国が、2021年の薬剤耐性病原体(訳注:患者由来分離株)について欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)に報告した。当該報告は侵襲性細菌分離株(即ち血液又は脳脊髄液から回収されたもの)のデータに基づいている。28か国はEARS-Netのサーベイランス対象である細菌8種(大腸菌(Escherichia coli)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、アシネトバクター(Acinetobacter species)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、腸球菌(Enterococcus faecalis及びE. faecium))全ての分離株について報告した。1か国(ギリシャ)は肺炎球菌を除く全ての細菌種のデータを報告した。 2. 2020年~2021年におけるAMR病原体分離株の報告は、世界的なCOVID-19パンデミックによる医療機関及び地域社会における変化と重なっており、これらの病原体を対象とした感染予防及び管理活動に影響を及ぼしたと考えられる。 3. 2021年に最も多く報告された細菌種(訳注:薬剤耐性試験が実施され報告が行われた侵襲性分離株の総数で薬剤感受性株も含む)は、大腸菌(全報告数の39.4%)であり、次いで黄色ブドウ球菌(22.1%)、肺炎桿菌(11.9%)、E. faecalis(8.8%)、E. faecium(6.2%)、緑膿菌(6.1%)、アシネトバクター(3.0%)、肺炎球菌(2.5%)の順であった。この順位は2020年と異なっており、E. faecium及びアシネトバクターは順位が一つ上がっている。 4. 2020年~2021年では、全ての病原体について報告数が増加した。増加幅が大きかったのは、アシネトバクター(+43%)、E. faecium (+21%)及びE. faecalis(+14%)で、増加幅が小さかったのは黄色ブドウ球菌(+9.4%)、緑膿菌(+8.2%)、肺炎桿菌(+8.1%)、肺炎球菌(+4.3%)であった。最も多く報告された病原体である大腸菌も報告数が小幅に増加(+2.8%)した。 5. 2021年で最も目立った観察結果は、アシネトバクター(大半がA. baumannii complexに属する)の報告数がEU/EEAで全体的に増加したことであった。これは、2017年~2021年の間、毎年一貫してデータを報告していた検査機関(n=666)でも増加が確認されたことから、報告の改善による特徴ではないと見られる。2021年における3種類の抗菌性物質系統(カルバペネム系、フルオロキノロン系及びアミノグリコシド系)それぞれに対する耐性分離株の報告数は、2018年~2019年の平均と比較して2倍以上(+121%)であった。また、人口加重平均AMR割合は、これらの系統のそれぞれで20%以上増加していた。 6. 肺炎桿菌については、引き続きカルバペネム系抗菌性物質に対する耐性分離株の割合が増加しており、これは2017年から2021年まで継続してデータを報告した検査機関においても観察された。 7. E. faeciumについては、2020年と同様、バンコマイシン耐性の分離株数と割合の増加が2021年も続いているが、この知見のEU/EEAにおける公衆衛生上の相対的な重要性は、上述の他の病原体の傾向と比べ、今のところ明確でない。 8. 肺炎球菌については、EU/EEAにおける2020年の報告数は2019年と比較して大きく減少していた。しかし、この数は2021年でも比較的安定して維持されている。そのような状況の中で、ペニシリン非野生型分離株の割合は、2017年の14%から2021年には16%に増加した。 9. その他については、EU/EEA(英国を除く)における2017年~2021年の間で、サーベイランス対象の細菌種-抗菌性物質の組み合わせのほとんどが、人口加重平均AMR割合において有意な減少傾向が見られる又は有意な傾向は見られないという結果であった(特に大腸菌(カルバペネム耐性以外)、肺炎桿菌(カルバペネム耐性以外)、緑膿菌及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA))。しかしながら、EU/EEAでは、これらの病原体は依然として重要であり、AMRの割合も高い。 10. 複数の細菌種-抗菌性物質系統の組み合わせで、報告されたAMRの割合は国により広く異なり、しばしば北から南へ、西から東への勾配があった。概してEU/EEAの北部の国々では最も低いAMR割合が報告され、南部及び東部の国々で最も高い割合が報告された。 当該報告書は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/AER-EARS-Net-2021_2022-final.pdf 同日に公表された、ECDC及び世界保健機関(WHO)欧州地域事務局による欧州の薬剤耐性サーベイランス(2021年データ)に関する報告書(エグゼクティブサマリー、6ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/surveillance-antimicrobial-resistance-europe-2021-data |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/surveillance-antimicrobial-resistance-europe-2021 |
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