食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分焼成ケイ酸アルミニウム(焼成カオリン)の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2022年11月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月17日、有効成分焼成ケイ酸アルミニウム(焼成カオリン) (aluminium silicate calcined (kaolin calcined))の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2022年10月14日承認、21ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7637)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会施行規則(EU) No 844/2012(規則(EU) No 2018/1659により改正)は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第14条に基づき提出された有効成分の認可更新の手続きを規定する。これらの有効成分のリストは、欧州委員会施行規則(EU) No 686/2012(規則(EU) No 2016/183により改正)において設定されている。当該有効成分は規則(EU) No 686/2012のリストに記載された有効成分の一つである。
 評価担当加盟国(RMS)ギリシャの評価に関する農薬リスク評価のピアレビューがEFSAにより実施された。以下の結論が得られた。
 欧州連合(EU)レベルで提案された、ぶどうの木、あんずの木等への全面散布による昆虫忌避剤としての代表的な用途にしたがった当該有効成分の使用は、標的の昆虫に対して十分な忌避剤の有効性がある。
 データパッケージの評価では、確定できなかった問題や同定、物理及び化学的特性、及び分析法に関連する重要な懸念領域として含まれる必要がある問題はなかった。
 哺乳類毒性の領域において、データが提出されなかったため、毒性試験において使用されたバッチに関してデータギャップ及び確定しなかった問題が特定された。
 残留物の項では、代表的な農業生産工程管理(GAP)の後に当該有効成分中に存在する(10μm以下の)二酸化チタンの最大含有量及びその毒性学的評価の結果が出るまで、食品作物(ぶどうのつる、オリーブ等)への用途に対する消費者食事リスク評価は暫定的である。ラベンダーにおける代表的な用途に関して食事摂取を介した消費者ばく露は予想されない。代表的な使用に加えて、GAPが類似している欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第12条に従った認可された用途に対して評価が実施された。同規則附属書IV(※訳注1)への当該有効成分の収載の可能性に関する5つの評価基準(※訳注2)に関して、全体的な基準は満たされなかった、又は現状では評価できない。
 環境中の代謝及び挙動に関して利用可能なデータは、要件である代表的な用途に対するEUレベルでの環境ばく露評価を実施するのに十分である。
 生態毒性の領域において、鳥類、哺乳類、土壌生物及び下水処理の生物学的方法に対する低リスクが結論された。水生生物では、SOKALCIABRO WP(製剤)の複数回施用に関してくるみの木、りんごの木等への用途に対する急性リスクにさらに対応すべきデータギャップが特定された。ハチ類に関して、急性経口リスク評価が確定されず、幼虫等(larvae and brood)に対する慢性リスクは低いと示されなかった。ハチ類以外の葉に生息する非標的の節足動物に関して、利用可能な情報は低リスクを示すには十分ではなかった。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009(欧州委員会規則(EU) 2018/605により改正)附属書II第3.6.5項及び3.8.2項に従い、当該有効成分は内分泌かく物質であるとは考えにくいと結論できる。
(※訳注1) 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書IV: 農薬の使用による残留が自然発生的なものと区別できないレベルであり、消費者への潜在的なリスクなどの点からMRLの設定は不要と判定された有効成分を収載
(※訳注2)5つの評価基準の詳細は、以下のURLから参照可能
https://food.ec.europa.eu/system/files/2016-10/pesticides_mrl_guidelines_san
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7637
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