食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分ジモキシストロビンの農薬ピアレビューの過程における環境中の代謝と挙動及び生態毒性の評価に関するステートメントを公表
資料日付 2022年11月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月15日、有効成分ジモキシストロビン(dimoxystrobin)の農薬ピアレビューの過程における環境中の代謝と挙動及び生態毒性の評価に関するステートメント(2022年10月5日採択、90ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7634)を公表した。概要は以下のとおり。
 当該有効成分は、欧州委員会施行規則(EU) No 844/2012(※訳注1)に基づく農薬の認可更新プログラムの第三ステージ(AIR3)(訳注:EUにおいて2013年1月1日~2018年12月31日に認可の有効期限が切れた150種の有効成分の認可更新プログラム)に含まれる有効成分である
 本ステートメントは、2022年1月及び6月に開催された農薬ピアレビュー専門家会議の議論に続く、環境中の代謝と挙動及び生態毒性に関連する評価の結論を含む。
 環境中の代謝と挙動に関する利用可能なデータは、認可更新要件である代表的な用途に対するEUレベルでの環境ばく露評価を実施するのに十分であった。当該有効成分に関連する代謝物による地下水汚染の可能性に関して、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009(※訳注2)附属書II第3.10項に関連する重要な懸念領域が以下のとおり特定された。
(1) ばく露量を低減する緩和措置の実施も考慮した場合(20 mの非施用緩衝区域及び20 mの緑地帯)、冬なたね(油糧用)への用途の6つの条件(scenario)中5つの条件(FOCUS地表水条件D2、D4、D5、R1、R3)及びひまわりへの用途の全ての条件(同 地表水条件のD5、R1、R3、R4)(※訳注3)に関して水生無せきつい動物への急性リスクが高いこと。
(2) 評価された全ての代表的な用途に関する全てのFOCUSの地下水条件に代表される条件において、地下水に関連する代謝物による地下水汚染の可能性が高いこと
 生態毒性の領域において、重要な懸念領域に繋がる水生生物に関する高いリスクが特定された。さらに、ミツバチの幼虫に関するリスク評価が確定できなかった。
(※訳注1)欧州委員会施行規則(EU) No 844/2012は以下のURLから参照可能
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:02012R0844-20200213&qid=1668567153967&from=EN
(※訳注2)欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009は以下のURLから参照可能
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:02009R1107-20210327&qid=1668564746343&from=EN
(※訳注3) FOCUS: FOrum for the Co-ordination of pesticide fate models and their Use(農薬の分解モデルとその使用の調整のためのフォーラム)
1993年に設立され、その業務範囲は、有効成分のEUレビュープロセスにおけるモデル化の役割に関してEU加盟国、欧州委員会及び産業界の間で合意形成を図ることである。運営委員会とワーキンググループで構成され、ワーキンググループは管理当局、産業界及び研究機関の専門家から成る。
FOCUSの(D1、D4等の)地表水条件に関する詳細は以下のURLから参照可能
https://esdac.jrc.ec.europa.eu/public_path/projects_data/focus/sw/docs/Generic FOCUS_SWS_vc1.4.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7634
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