食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05950120314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のミネラルオイル成分に関するFAQを更新 |
| 資料日付 | 2022年11月8日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月8日、食品中のミネラルオイル成分に関するFAQを更新した。概要は以下のとおり。 BfRは新聞の印刷用インク由来のミネラルオイル成分が、それを含む可能性のある印刷古紙から再生された段ボールから食品に移行する可能性を長年にわたって指摘してきた。これらの物質の移行は、特に米やセモリナなどの表面積の大きい乾燥食品で検出されてきた。 このような背景から、BfRは食品中のミネラルオイル成分が健康上のリスクをもたらす可能性があるかどうかの評価を実施した。 包装材料から移行するミネラルオイル成分によって、食品が汚染されることは望ましくない。 BfRは、包装材料から食品に移行する可能性のあるミネラルオイル成分のFAQをまとめている。 Q&Aは14項目ある。 (質問の概要) Q1.ミネラルオイル成分はどのように食品に達するか? A1.新聞紙用インクは、リサイクル過程で十分に除去することが不可能である。また、食品製造工場からの潤滑油、収穫機からの排ガス、製造・包装工程で潤滑油や分離剤として使用されているミネラルオイル成分なども侵入源となりうる。 Q2.食品中の「ミネラルオイル成分」とは? A2.検出された混合ミネラルオイル成分は、飽和炭化水素(MOSH)と芳香族炭化水素(MOAH)で構成されている。包装材料から食品に移行するMOAH留分は主にアルキル化芳香族炭化水素を主とする複雑な混合物から構成されている。 Q3.包装材料に含まれるミネラルオイル成分はどのような食品に移行するか? A3.BfRは、特に小麦粉、セモリナ、米、パン粉、朝食用シリアルなど表面積の大きな乾燥物で移行が起きる可能性があると考えている。 Q4.BfRが包装材料から食品へのミネラルオイル成分の移行問題に注目したのはいつか? A4.BfRは2009年スイスのチューリッヒ連邦州立研究所による試験結果に基づき、ミネラルオイル成分が食品に移行する問題に注目した。 Q5.ミネラルオイル成分の摂取による健康リスクは? A5.一定の鎖長範囲の飽和炭化水素は体内に吸収され、ヒトでも一部の臓器から検出されることがある。ラットの肝臓に定着し、炎症を引き起こすことが動物実験により示されている。これらの知見のヒトへの関連性はまだ明らかではない。食品中で検出されるMOAHは多くの場合、アルキル化多環芳香族炭化水素を主とする複合混合物であり、発がん物質も含まれることがある。健康評価についてはデータが不十分であるため実施不可能である。 Q6.食品中に検出されるミネラルオイル系炭化水素はMOSHとMOAHのみか? A6.MOSHとMOAHに加えてポリオレフィン由来のオリゴマー、いわゆるPOSH(ポリオレフィンオリゴマー飽和炭化水素)も特定のプラスチック製の容器での保管、あるいは特定のプラスチックフィルムでの包装によって食品中に移行する可能性がある。 Q7.POSHとは何か? A7.(回答省略) Q8.食品に含まれるPOSHの健康リスクは? A8.BfRはPOSHに関する毒性データを有していないため健康評価は行えなかった。 Q9.消費者が食品を通じて摂取する包装材料由来のミネラルオイル成分はどの程度か? A9.2012年欧州食品安全機関(EFSA)は、体重1kg当たりのMOSHの1日の摂取量を0.03~0.3 mgと推定しており、子供ではもっと多い可能性がある。EFSAの推定ではMOAHの摂取量はMOSHの値の約20%、すなわち1日当たり体重1kg当たり0.006~0.06 mgの間であるとのことである。10kgの子供の場合、1日0.6 mgまで摂取できることになる。 Q10.BfRはアドベントカレンダーのチョコレートに含まれるミネラルオイル成分の健康リスクについてどのように評価しているか? A10.2015年に商品テスト財団(Stiftung Warentest)から提出されたデータに基づき、BfRはチョコレートに含まれるミネラルオイル成分の健康リスクについて予備的評価を行った。それを基に計算するとチョコレート一粒当たりのMOAHの含有量は0.022 mgとなり、1日1粒のチョコレートを摂取すると仮定すると、この含有量はEFSAが2012年に推定した食品経由のMOAHの1日の摂取量に対して非常に低い。しかし、MOAHには発がん性のある物質も含まれている可能性は否定できず、食品に含まれることは好ましくない。 Q11.段ボールで提供される冷凍食品にもミネラルオイル成分は移行するか? A11.十分なデータは得られていないが、深温凍結の温度ではミネラルオイル成分のガスは発生しないため移行はしないと考えられる。 Q12.包装材料から食品に移行するミネラルオイル成分について残留限界値はあるか? A12.現在食品中のミネラルオイル成分の含有量を規制する法的要件はないが、連邦食品農業省が再生段ボールから食品へのこれらの物質の移行を規制する条例を起草している。 Q13.BfRが推奨する包装材料由来のMOSHとMOAHの食品への移行に関する残留限界値は? A13.MOAHの健康指針値を評価し、導き出すための毒性学研究はない。再生段ボールから排出されるMOAHに発がん性があるとのBfRの見解は、2012年のEFSAの見解でも確認されている。包装材料から食品へのMOAHの検出可能な移行はないはずである。再生段ボールから移行する分子領域でのMOSHの評価には十分なデータがない。 Q14.BfRは段ボール包装材料から食品へのミネラルオイル成分の移行を最小限に抑えるために何を推奨しているか? A14.ミネラルオイル成分の移行は包装材料に含まれる内容物だけでなく、保存条件や食品の種類によっても影響を受ける。未使用の段ボールの使用、ミネラルオイル成分を含まない印刷インクの使用、包装材料の構造への機能的バリアーの組み込みなどで防ぐことができる。食品に直接接触する包装材料からの移行だけでなく、外装材料からの移行の可能性も考慮しなければならない。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_mineraloelbestandteilen_in_lebensmitteln-132213.html |
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