食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05940360399 |
タイトル | シンガポール食品安全庁(SFA)、昆虫の規制枠組みに関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2022年10月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | シンガポール食品安全庁(SFA)は10月27日、昆虫の規制枠組みに関するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。 1. 昆虫は、家きんまたは魚の飼料など、食用飼育されている多くの動物の自然食餌である。昆虫をヒトが直接摂取することはシンガポールにおいては比較的新しいことであるが、アジアにはいくつかの種の食用昆虫が伝統的に摂取されてきたところもある。例えば、韓国ではシルクワーム蛹虫(silkworm pupae)、タイではコオロギ(crikets)といった昆虫が伝統的に摂取されている。 2. 近年、国連食糧農業機関(FAO)によって、食用及び家畜飼料用昆虫の商業養殖が推進され、商業的関心を集めている。SFAでは、このような食品生産及びイノベーションにおける進歩を常に把握し、食品または飼料としての昆虫の輸入に関する産業界からの問い合わせを受けている。 3. SFAは、欧州連合、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、タイなど、特定の昆虫種の食用摂取を認めている国々から参照文献を収集し、徹底した科学的レビューを行い、食用としての歴史をもつ特定の昆虫種について、食品または家畜飼料としての利用が認可されうると評価した。 「食品の安全性確保」 4. 昆虫を含め、シンガポールにおいて摂取される食品の安全性は、SFAの優先事項である。SFAは、国内生産された昆虫及び輸入された昆虫に対する消費者の安全性確保に向けて、堅牢な監視体制を整備する。食用・家畜飼料用の昆虫の輸入または養殖を行おうとする企業が遵守すべき要件として、輸入された昆虫が食品安全管理規制に従う施設で養殖されていることを証明する書類の提出、及び昆虫の飼育または食餌に使用する飼料(substrate)が有害物質に汚染されていないことの確保なども策定する。食用としての歴史をもたない昆虫種は新食品とみなされ、新食品規制枠組みに従い、企業は販売許可を受ける前に、SFAのレビューに向けた安全性評価の実施・提出を要求される。 「表示要件」 5. 昆虫を原材料として含む包装済み食品を含め、包装済み食品を販売する企業には、製品の包装に製品の本質(true nature)を表示することが要求される。昆虫製品は、市場において入手可能な他の食品と同様に、サンプリング及びテストを含むSFAの検査・監視プログラムの対象となる。食品安全規制に適合していないことが判明した食品は、販売を許可されない。 「公開協議」 6. 昆虫産業は新興のものであるため、我々は新たな科学的進歩に基づいて規制アプローチを定期的に見直し、その妥当性と堅牢性を維持する。SFAは食品及び動物飼料業界、並びに利害関係者に対し、昆虫及び昆虫製品の輸入条件及び付加的なプレ・ライセンス要件に関する公開協議への参加を呼び掛ける。公開協議文書はREACHポータル及びSFAのウェブサイトから入手可能である。公開協議は2022年10月5日に開始しており、2022年12月4日に終了する。 「附属書A:どのような昆虫がシンガポールにおいて食用として認可されるか?」 食用として許可される昆虫は、食用として知られた歴史をもつ特定の種に限定される。下表は、承認される昆虫のリストである。 ・バッタ目(=直翅目、Orthoptera) Acheta domesticus(House cricket、ヨーロッパイエコオロギ) Gryllodes sigillatus(Banded cricket、カマドコオロギ) Teleogryllus testaceus/Teleogryllus mitratus(Gryllus testaceus)(Common/field cricket) Gryllus bimaculatus(Black/field cricket/ Twospotted cricket、フタホシコオロギ) Locusta migratoria migratorioides(African migratory locust) Schistocerca americana gregaria(American desert locust) Oxya japonica Thunberg(Grasshopper、ハネナガイナゴ) ・甲虫目(=鞘翅目、Coleoptera) Zophobas atratus morio(Superworm beetles/ Giant mealworm beetle/ King mealworm、ツヤケシオオゴミムシダマシ) Tenebrio molitor 幼虫段階のみ(Mealworm、チャイロコメノゴミムシダマシ) Alphitobius diaperinus 幼虫段階のみ(Lesser mealworm、ガイマイゴミムシダマシ) ・チョウ目(=鱗翅目、Lepidoptera) Galleria mellonella(Greater wax moth/ Honeycomb moth、ハチノスツヅリガ) Achroia grisella(Lesser wax moth、コハチノスツヅリガ) Bombyx mori 蛹虫(繭は含まず)及び幼虫(Silk moth/ silkworm、カイコ) ・コガネムシ科(Scarabaeidae) Protaetia brevitarsis 幼虫段階のみ(Whitegrub、シラホシハナムグリ) Alomyrina dichotoma 幼虫段階のみ(Giant Rhino beetle grub、カブトムシ) ・ハチ目(=膜翅目、Hymenoptera) Apis mellifera(Western honey bee/ European honey bee、セイヨウミツバチ) 当該ファクトシートは以下URLから閲覧可能(PDF、2ページ)。 https://www.sfa.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/sfa-insect-regulatory-framework-factsheet.pdf?sfvrsn=80e40aa_0 |
地域 | アジア |
国・地方 | シンガポール |
情報源(公的機関) | シンガポール食品庁(SFA) |
情報源(報道) | シンガポール食品庁(SFA) |
URL | https://www.sfa.gov.sg/newsroom |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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