食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05930470294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書を公表(鳥インフルエンザA(H7N9)及びA(H10N3)ウイルス)
資料日付 2022年10月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は10月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/8/31~2022/10/5)を公表した(5ページ)。鳥インフルエンザA(H7N9)及びA(H10N3)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス
 直近数か月に、動物におけるインフルエンザA(H7N9)ウイルスの検出について、中国又はその他の国の動物衛生当局から公式に入手可能な報告はなかった。
 全体として、リスク評価に変更はない。
・鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルス
 2022年8月30日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H10N3)ウイルス感染によるヒト症例1例が中国から報告された。患者は浙江省の33歳男性で2022年6月11日に発熱、咳嗽及び胸痛を訴えた。患者は2022年6月15日に肺炎により入院した。その後重症の肺炎を発症し呼吸不全となったが、現在は回復している。当該症例は食肉処理業者であり、裏庭飼育の家きん(backyard poultry)へのばく露があった。患者の住居及び職場の環境から採取された検体にはインフルエンザ検査陽性であるものはなかった。報告時点では、家族は発病していない。濃厚接触者や患者と類似したばく露リスクを有する個人から採取した血液検体の血清学的検査では、追加の症例は特定されなかった。
 当該症例は、中国及び世界的にも2番目のA(H10N3)ウイルス感染ヒト症例である。最初の症例は2021年4月に発症し、重症であった。
 リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性
 本件は、鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルスの感染による2例目のヒト症例である。鳥インフルエンザA(H10)ウイルスによるヒトの感染は、過去にも検出され、報告されている。鳥類におけるこれらのウイルスの循環の範囲及び疫学は明らかでない。様々な遺伝的特徴をもつ鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルスは、1970年代以降、渡り鳥及びその他の野鳥で過去にも検出されている。鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルスが鳥類の集団で循環している場所では、散発的なヒト症例が予想される。
(2)鳥インフルエンザA(H10N3)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性
 現時点では、当該ウイルスがヒト間で持続的に伝播する可能性に関する疫学的及びウイルス学的エビデンスは限定的である。しかしながら、当該単一症例に関連する症例クラスター又は他の症例は報告されていない。したがって、現在の限定的なエビデンスに基づくと、その可能性は低い。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-5-oct-2022
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