食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05930070535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、PFASに対する今後の作業に関するイニシャル・ペーパーを公表 |
| 資料日付 | 2022年10月18日 |
| 分類1 | --未選択-- |
| 分類2 | --未選択-- |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は2022年10月18日、PFASに対する今後の作業に関するイニシャル・ペーパーを公表した。概要は以下のとおり。 当該資料は、2022年10月25日開催予定の会議(COT Meeting)用のイニシャル・ペーパーであり、COTの意見を反映したものではないことから引用禁止である。 序論 COTはこれまでに何度もパーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)を検討し、欧州食品安全機関(EFSA)の意見書「食品含有パーフルオロアルキル化合物が関与するヒトの健康リスク」に対する声明書 (https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2022-10/PFAS%20final%20draft%20statement%20V2_September%202022_AB_OOS%20-%20SW%20Updated%2017-10-22.pdf、90ページ)を最近発表した。 背景(抜粋) PFASには、1940年代以降に製造された12 ,000種を超えるフッ素系物質がある。それらのほとんどは、完全にまたは部分的にフッ素化された様々な長さ(通常は、炭素原子数4から16)の疎水性アルキル鎖および親水性末端基をもつ物質である。 2006年、COTはパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とパーフルオロオクタン酸(PFOA)の耐容一日摂取量(TDI)に関する声明書を公表し、推奨されるTDIはPFOSでは0.3 μg/kg体重/日、PFOAでは3 μg/kg体重/日であると発表した。2009年、EFSAと米国環境保護庁(EPA)の意見書を考慮して、COTはPFOSのTDI 0.3 μg/kg体重/日を確認すると共に、PFOAを再評価してTDIを1.5 μg/kg体重/日に変更した。 2014年、COTは幼児食におけるPFOSの潜在的なリスクを検討した。そして、リスク評価の一環として、PFOSに対する2006年のCOTのTDIおよび2008年のEFSAのTDIを利用した。しかし、EFSAが当時見直中のより新しいデータが入手可能であることが明らかになった。 EFSAもPFASに関する数々の活動を行っており、つい最近では意見書「食品含有パーフルオロアルキル化合物が関与するヒトの健康リスク」を2020年に発表した。EFSAは、数々のPFASの潜在的な健康への影響を考慮し、4種類のPFAS(PFOA、パーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)およびPFOS)の総量の耐容週間摂取量(TWI)は4.4 ng/kg体重/週であると発表した。 COTは、EFSAの意見書の草稿および続く公表版の両方を検討し、評価における数々の不確実性を認識した。それが入手可能な最良のものであると受け入れながらも、重要な研究および影響の選択に関する留保、使用されたモデルとベンチマークドーズ(BMD)手法、BMDの90%信頼区間の下限値(BMDL)とTWIが低いこと、そして使用されたデータに多くの不確実性が含まれることが認められたこと、ばく露推定値に関する懸念、そしてばく露推定値とTWIの比較におけるTWI導出およびEFSAのTWIの基となった応答の生物学的意義の妥当性における不確実性に起因する強く留意すべき点があること、などである。 英国食品基準庁(FSA) および英国健康安全保障庁(UKHSA)における現在のリスク評価の課題(抜粋) FSAおよびUKHSAは、様々な媒体(食品、水、土壌など)におけるPFASのモニタリンクに応じたヒトの健康リスク評価を提供し、これらの媒体におけるPFASに対する規制上の意思決定を支援している。政府機関は現在、地表水と地下水におけるPFASのモニタリンクプログラムを実施しており、40種以上の化合物が当該プログラムの一環として評価されている。 PFASで、健康影響に基づく指標値(HBGV)が既知の化合物は僅かであり、ほとんどについては毒性データが少しあるかまったく無い。リスク評価者は、検出されたPFASすべての評価にどのようにアプローチすることが最善であるのかという課題に対して現実的な決定を行わなければならない。EFSAのTWI導出では、PFOA、PFNA、PFHxSおよびPFOSの総量を考慮するという手法が用いられたが、同一検査試料に含まれるであろう他のPFASの適切な評価に関しては追加の助言は提供されていない。もし、当該4種のPFASが検査試料に存在しないならば、どのようにリスク評価が行えるのか明確でもない。 COTの検討に関する一連の原稿の概略計画(抜粋) 長期的には、次の1-4に示すいくつかの観点からの検討が必要である。 1. どのPFASを考慮することが出来るか、そして新規物質に対する将来の保証(future-proofing)の手段の有無 2. COTとthe Committee on Carcinogenicity of Chemicals in Food , Consumer Products and the Environment (COC)合同のSEES/SETE部会(Synthesis and Integration of Epidemiological and Toxicological Evidence subgroup)によるアプローチを利用すると、いくつかの疫学研究の知見は異なる集団に対しては再現されないことを考慮して、健康への影響に対するエビデンスの重み付け(weight of evidence)を含めたPFAS全体に関する入手可能な毒性データ、EFSAおよび他の機関によって検討されている物質の範囲を超えたPFASの毒性の調査、物質間のデータの差異の解明、新しい代替方法論が異なるPFASの推定に利用できるかどうか、潜在的な効力を区別できるかどうか。そして、データの利用における分析上の問題の説明も含めて、バイオモニタリングデータはリスク評価をサポートするために使用できまるかどうか。 3. エンドポイントに関してその根拠、そしてヒトまたは動物いずれの研究で得られたのか、規制の根拠または米国環境保護庁(EPA)保健勧告値、EU飲料水指令値などその他の当局からの食品、水、土壌における基準値を含む入手可能なHBGVsの詳細な見直し 4. 分析能力および基準値の準拠を実証する課題の問題、そして、これらによって適切なリスク評価が可能になるかどうかを考慮しながら、入手可能なばく露データの検討を行う。地表水と地下水については、データは入手可能であり、飲料水、食品および土壌については入手可能である可能性があると思われる。さらに、母乳におけるレベルについては、検索が行われる。可能な場合は、異なるPFASの“グループ”のデータは提示される。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Initial%20paper%20on%20further%20work%20on%20PFAS#background |
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