食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05900020294
タイトル 世界保健機関(WHO)、「鉛中毒」と題するファクトシートを更新
資料日付 2022年8月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は8月31日、「鉛中毒」と題するファクトシートを更新した。概要・構成は以下のとおり。
1. 主な事実
・鉛は多数の体内組織に影響を及ぼす蓄積性の毒性物質であり、特に若年小児に有害である。
・体内の鉛は、脳、肝臓、腎臓、及び骨に運ばれる。歯及び骨に貯蔵され、徐々に蓄積する。ヒトへのばく露は、通常血中鉛濃度を測定して評価される。
・骨の鉛は妊娠期に血液中に移行し、発達中の胎児へのばく露源になる。
・有害影響がないことが分かっている鉛ばく露レベルはない。
・鉛へのばく露は、予防可能である。
2. 概要
3. ばく露源・経路
 人々は職業的及び環境的な起源により、鉛にばく露される可能性がある。これは主に以下に由来する。
・鉛含有物質の燃焼により発生する鉛粒子の吸入(製錬、再資源化、有鉛塗料剥離の作業中、及び有鉛航空燃料の使用中等)。
・鉛で汚染した粉塵、水(鉛製水道管から)及び食品(鉛釉薬や鉛はんだの容器から)の摂取。
4. 小児における健康影響
 既知の安全な血中鉛濃度はない。血中鉛濃度が3.5 μg/dLと低くても、小児の知能低下、行動障害、及び学習障害に関連している可能性がある。鉛へのばく露が増加するにつれて、症状及び影響の範囲及び重症度も増加する。
5. 疾病負荷
 WHOの「化学物質の公衆衛生への影響:既知のこと及び未知のこと」2021年最新情報によると、2019年に既知の化学物質へのばく露によって失われた200万人近くの命の半分近くが鉛へのばく露によるものであったと推定されている。鉛へのばく露は、健康への長期的な影響により、世界中で2
,170 万年相当の障害調整生存年(disability-adjusted life years、DALYs)を喪失し、特発性知的障害の世界的負荷の30%、心血管疾患の世界的負荷の4.6%と、慢性腎臓疾患の世界的負荷の3%を占めたと推定されている。
6. WHOの対応
訳注:2021年10月11日更新時からの主な変更点は、米国疾病管理予防センター(CDC)の小児の血中鉛濃度参照値の更新に応じた修正(5 μg/dL→3.5 μg/dL)、疾病負荷に関する数値等の更新等である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/lead-poisoning-and-health
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