食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05900010294
タイトル 世界保健機関(WHO)、出版物「ナノ及びマイクロプラスチック粒子への食事及び吸入ばく露と、ヒトの健康への潜在的な影響」を公表
資料日付 2022年8月30日
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分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は8月30日、出版物「ナノ及びマイクロプラスチック粒子への食事及び吸入ばく露と、ヒトの健康への潜在的な影響」を公表した。概要は以下のとおり。
 環境中のマイクロプラスチックは、深刻な社会的懸念を引き起こしている新興の汚染物質である。マイクロプラスチック粒子へのばく露によるヒトの健康への影響について、そのポリマー自体から、モノマー、プラスチック材料の製造に使用される添加剤、吸着化学汚染物質、及び関連するバイオフィルムまで、様々な質問が寄せられている。これを認識して、WHOは飲用水中のマイクロプラスチックに関するエビデンスの状態を再検討し、2019年8月にヒトの健康リスクを評価する報告書を発行した。マイクロプラスチックへのばく露に関連する潜在的な健康リスクを評価するWHOの取り組みを継続するために、食品、水、及び空気を介したばく露を含む環境からのばく露を調べることを目的としたプロジェクトが実施されている。2019 年に参集した国際的な専門家グループの支援を受けて、WHOは 2021年12月までに公開された利用可能なデータを収集して精査し、環境からのマイクロプラスチック粒子へのばく露によるヒトの健康リスクを評価した。この作業の結果、WHOは研究の必要性を特定し、現在の不確実性に対処するためにマイクロプラスチック粒子に関して必要な今後の作業の範囲を以下の通り定義した。
・標準的な方法
 空気、水、食品、飲料中のナノ及びマイクロプラスチック粒子(NMP)のサンプリングと分析のためには、確実で質が保証された方法と、環境に関連したNMPを代表する適切な参照標準物質が必要である。
・粒子の解析
 ヒトの健康に対するばく露影響の研究に重要である環境中のNMPのサイズ、形状、及び組成それぞれの分布を解析するため、そして環境に関連する毒性試験の参照標準物質を調製するために、質が保証された環境モニタリング研究を実施する必要がある。
・NMPの発生源
 NMPは環境中に普遍的に存在しているが、現在、その発生源を正確に特定することはできていない。発生源には、タイヤや道路の摩耗粒子、繊維、プラスチックの劣化と破片が含まれるが、どの発生源が支配的であるかはわかっていない。様々な要因の寄与が、ばく露を軽減するための戦略を導くであろう。
・吸入及び摂取されたNMPの取り込みと運命
 NMPの吸収と系統的な取り込みに関する情報は、限られた種類のプラスチックポリマーを使用したいくつかの研究からのみ入手できる。NMPの吸収、分布、排泄についてさらに詳しい情報が必要である。摂取された粒子の生物学的利用能(bioavailability)及びそれらの吸収と排泄の効率に対する食品マトリックスの影響について、さらに研究が必要である。
・毒性学
 ヒトが最も一般的にばく露されるタイプのNMP へのばく露の適切な解析と共に、リスク評価に適した質の保証された実験を実施する必要がある。
 当該出版物(PDFファイル 139ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://apps.who.int/iris/rest/bitstreams/1462024/retrieve
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/i/item/9789240054608
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