食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05870440314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、再生水利用と植物性食品に付着するウイルス性病原体の抑制に関する意見書を公表 |
| 資料日付 | 2022年7月8日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月8日、再生水利用と植物性食品に付着するウイルス性病原体の抑制に関する意見書を公表した(BfR意見書 No 019/2022、PDF版24ページ、doi:10.17590/20220708-132535)。概要は以下のとおり。 気候変動によりドイツや欧州では水資源窮乏の深刻度が深まっている。窮乏への対処として、農業用灌漑における再生水の利用が欧州全域にわたり合法とされている。廃水処理には多様な手法が適用可能であるが、水の再利用に関する統一された最低要件は、環境保護、並びに、ヒトの健康及び動物衛生の確保を目的としている。本文脈において、廃水中のウイルス性病原体の存在は主要な課題となっている。これらの状況を背景に、BfRは、ウイルス性病原体を念頭においた、食用植物栽培の灌漑における再生水の利用に関する健康リスクを対象とした科学的文献を評価した。加熱により潜在的病原体を低減あるいは死滅させられない、生食される果物や野菜に焦点が当てられた。 中でも、消化管系疾病の原因となるヒトノロウイルス、及び、肝炎を誘発するA型肝炎ウイルスは、植物性食品経由で感染する可能性のあるウイルスである。両ウイルスとも、数多くの疾病発生が報告されおり、冷凍ベリー類や葉物野菜等の植物性食品の摂取が原因と解明されているものもある。加えて、E型肝炎ウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、アデノウイルス等の他のウイルス種も関与している。一般的に、疾病症状の程度は感染ウイルスや感染者の健康状態により変動する。 現状ではデータが不足しており、果物や野菜栽培の灌漑における再生水の利用に関して、病原性ウイルスを念頭においた決定的となるリスク評価は困難である。ヒトノロウイルス及びA型肝炎ウイルスの安定性及び不活性化に関するデータは、廃水処理中・土壌中・植物性食品表層における挙動、及び、根を介した植物体内への吸収過程における挙動を含め、現状では無いに等しい。しかしながら、入手可能なデータや近縁種ウイルスを用いた研究から、両ウイルスはほとんどの場合、土壌中や植物表層上等の環境から受ける影響に対して極めて高い安定性を発揮し、根から吸収され得ることが示されている。加えて、関連するウイルスの多くは最小感染量が極めて低く、少量のウイルスでも発病に至る可能性が指摘される。一方、糞便中には多量のウイルスが排泄され、廃水中のウイルス量は高いことが示唆される。 特定されたデータ・ギャップに加え、関連するウイルスの不活性化効果を廃水処理システム毎に検証する手法に関する研究や、感染性ウイルスの存在を念頭においた再生水品質の調査手法に関する研究も必要となる。 データが未だ不十分である現状においても、消費者の健康保護の観点から、地表近傍あるいは地中にて成長する部位が通常生食される植物栽培の灌漑において、再生水の利用は控えることを推奨する。本推奨は、適切な処理手順及び管理により、灌漑用水中に病原性ウイルスが存在しないことが実証可能となるまで適用される。生食されない植物の場合、食前に十分に加熱されていれば、再生水を用いた灌漑に由来する健康への有害影響は、現在の知見からは予想されない。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/cm/349/reclaimed-wastewater-preventing-viral-pathogens-on-plant-foods.pdf |
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