食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05870170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-BT株由来食品用酵素β-ガラクトシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年7月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月4日、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-BT株由来食品用酵素β-ガラクトシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月18日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7358)。概要は以下のとおり。
 食品用酵素β-ガラクトシダーゼ(β-D-ガラクトシド ガラクトヒドロラーゼ; EC 3.2.1.23)は、Novozymes A/Sにより、遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-BT株を用いて産生される。
 当該遺伝子組換えの結果は、安全性上の懸念を提起しない。
 当該産生株は、安全性適格推定(Qualified presumption of safety(QPS))ステータスにあることが示されている。当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、乳糖加水分解用の乳加工工程における使用が意図されている。
 選択される全ての乳及び乳製品が酵素処理されているという仮定に基づき、欧州集団における当該食品用酵素-総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.34 mg TOS/kg体重であると推定された。
 毒性学的データが報告され、食品用酵素の安全性を裏付けるエビデンスであると判断された。
 遺伝毒性試験では、安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である672 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは1
,950を超過した。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知のアレルゲンの配列の類似性を検索したところ、1件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、職業性呼吸器系アレルゲンとして知られる、スズカケノキ(Platanus orientalis)の花粉内に産生されるポリガラクツロナーゼPla o 2であり、様々なイネ科植物花粉や食用植物において交差反応を示すホモログの存在が判明している。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されず、中でも、ガラクトシダーゼ或いは一致したスズカケノキ花粉のアレルゲンに感作された摂取者ではリスクが高まると判断する。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7358
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。