食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05870150149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-852株由来食品用酵素セルラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年7月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月1日、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-852株由来食品用酵素セルラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月19日採択、PDF版16ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7375)。概要は以下のとおり。
 食品用酵素セルラーゼ(4-(1
,3;1
,4)-β-d-グルカン 4-glucanohydrolase; EC 3.2.1.4)は、AB Enzymes GmbHにより、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-852株を用いて産生される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、焼成工程、醸造工程、蒸留アルコール生産工程、ワイン及びワインビネガー生産工程、ジュース製造用果実及び野菜加工工程の食品製造5工程において使用することが意図されている。
 総有機固形物(TOS)残留量は蒸留により除去されるため、食事性ばく露は、その他4工程に関してのみ算出され、欧州集団における食品用酵素TOSへの食事性ばく露は、1日あたり最大0.1 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験では、安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は,ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は,試験された最高用量である1
,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し,これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは10
,000を超過した。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンのアミノ酸配列の類似性を検索したところ、一致は検出されなかった。CEPパネルは、意図された使用条件(蒸留アルコール製造以外)下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7375
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