食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05860200108
タイトル 米国環境保護庁(EPA)、絶滅危惧種に対する3種類のネオニコチノイド系農薬の潜在的影響を評価する生物学的評価を最終決定
資料日付 2022年6月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境保護庁(EPA)は6月16日、絶滅危惧種に対する3種類のネオニコチノイド系農薬の潜在的影響を評価する生物学的評価を最終決定した。概要は以下のとおり。
 EPAは、ネオニコチノイド系農薬として知られる殺虫剤の一部であるクロチアニジン(clothianidin)、イミダクロプリド(imidacloprid)及びチアメトキサム(thiamethoxam)の最終的な生物学的評価(BE)及び当該BE草案に対するコメントへの回答を公表した。これらのネオニコチノイド系農薬は、様々な作物、芝生及び観賞用植物、並びに屋内及び屋外のその他住宅及び商業用途で使用されている。
 これらBEにおいて、EPAはクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを評価して、1種類以上の米国の絶滅危惧種及び絶滅の恐れのある種(リストに記載されている種)又は指定重要生息地に影響を与える可能性があるかどうかを判断した。
 当該BEは、米国の1
,700以上のリストに記載されている生物種と、800以上の指定重要生息地に対するクロチアニジン、イミダクロプリド、及びチアメトキサムの影響を評価し、以下を決定している。
1. クロチアニジン:
・生物種の14%及び重要生息地の17%には影響しない。
・生物種の19%及び重要生息地の27%に影響を与える可能性があるが、有害影響を与える可能性は低い。
・生物種の67%及び重要生息地の56%に有害影響を与える可能性がある。
2. イミダクロプリド:
・生物種の11%及び重要生息地の10%には影響しない。
・生物種の9%及び重要生息地の7%に影響を与える可能性があるが、有害影響を与える可能性は低い。
・生物種の79%及び重要生息地の83%に有害影響を与える可能性がある。
3. チアメトキサム:
・生物種の12%及び重要生息地の11%には影響しない。
・生物種の11%及び重要生息地の7%に影響を与える可能性があるが、有害影響を与える可能性は低い。
・生物種の77%及び重要生息地の81%に有害影響を与える可能性がある。
 この「有害影響を及ぼす可能性が高い(LAA)」の判定は、EPAが、リスト化された様々な種の中で、少なくとも1種類の動物又は植物の個体が、有害影響を与えるのに十分なレベルで農薬にばく露される可能性があることが合理的に予想されることを意味する。ある生物種の1個体でさえも「取り込む」可能性(これには意図しない危害及び死亡を含む)が、LAA判定に十分な引き金となる。これは、種がリスト化される必要がなくなるまで、ほぼ回復した場合でも当てはまる。その結果、これらのBEにはしばしば多数の「LAA」の判定がある。ただし、LAAの判定は、必ずしも、ある農薬がある種を危険にさらしていることを意味するわけではない。
 これらの調査結果により、EPAは米国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)及び米国海洋漁業局(National Marine Fisheries Service))(合わせて「両局」)との正式な協議を開始した。協議中に、両局は生物学的意見書(BiOps)を作成する予定である。その後、EPAは、農薬登録者と協力して、リストされた種を保護するために必要な低減策を実施する。
 低減策は、EPAが2024年に公表予定の暫定決定(ID)で最終決定される。EPA及び両局は、協議中にこれらの最終的な低減策を検討する。
 各農薬の最終BEは、以下のURLから入手可能。
・クロチアニジン
https://www.epa.gov/endangered-species/final-national-level-listed-species-biological-evaluation-clothianidin
・イミダクロプリド
https://www.epa.gov/endangered-species/final-national-level-listed-species-biological-evaluation-imidacloprid
・チアメトキサム
https://www.epa.gov/endangered-species/final-national-level-listed-species-biological-evaluation-thiamethoxam
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/環境保護庁(EPA)
情報源(報道) 米国環境保護庁(EPA)
URL https://www.epa.gov/pesticides/epa-finalizes-biological-evaluations-assessing-potential-effects-three-neonicotinoid
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。