食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05850540149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのビタミンDマッシュルーム粉末の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年6月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月10日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのビタミンDマッシュルーム粉末の安全性に関する科学的意見書を公表した(NF 2019/1471、5月26日採択、PDF版22ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7326)概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDA)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのビタミンD2マッシュルーム粉末に関し、科学的意見を表明するよう求められた。2019年11月及び2021年2月、NDAパネルは、新食品としてのAgaricus bisporusから製造されるビタミンDマッシュルーム粉末に関する科学的意見書2件を採択した。異なる製造工程、規格、使用条件にて規定され、「ビタミンD2マッシュルーム粉末」の呼称が付与された新食品が認可されており、欧州委員会施行規則(EU) 2017/2470付属書に収載されている。双方の収載は、規則(EU) 2015/2283第26条に従い保護される独自の科学的エビデンス及び科学的データに基づく。
1. 安全性に関する結論
 当該新食品は真菌・Agaricus bisporus(訳注: 担子門・真正担子菌綱・ハラタケ目・ラタケ科・ハラタケ属、和名ツクリタケ)から製造される。慣用名としては、white button mushroom、champignon de Paris、cremini、chestnut mushrooms、及び、完全に発達した状態ではPortobello mushroom等がある。当該新食品は、プロビタミンD2(エルゴステロール)のビタミンD2(エルゴカルシフェロール)への変換を誘導するために紫外線(UV)照射されたAgaricus bisporusの子実体全体に由来する粉末である。
 当該新食品には、ビタミンD2の形態において125 - 375 μg/gのビタミンDが含有される。
 当該新食品の製造工程、成分組成及び規格に関する情報からは、安全性に関する懸念は提起されない。
 申請者は、消費される状態において最終的に、100 g又は100m Lあたり1.125 μg又は2.25 μgのビタミンD2が含有されるよう、多様な食品及び飲料の成分として当該新食品を添加することを意図している。また、申請者は、7 - 11ヶ月齢の乳児用には最大10 μgビタミンD2/日の用量にて、1歳以上の消費者用には最大15 μgビタミンD2/日の用量にて、当該新食品を食品サプリメントに添加することを意図しており、さらに、特別医療用食品及び体重管理用食事代替食品への添加も意図されている。成人集団に対しては、特別医療用食品における最大用量を15 μgビタミンD2/日として、体重管理用食事代替食品における最大用量を5 μgビタミンD2/食として、添加することが意図されている。
 NDAパネルは、当該新食品は提案された使用条件下において安全であると結論する。
 NDAパネルは、ビタミンD強化食品の種類が年々増加している点から、並びに、高用量のビタミンDサプリメントが市販されている点から、一般集団におけるビタミンDへの複合ばく露の算出に関し、不確性が存在することに留意する。
2. 規則(EU) 2015/2283第26条に即した独自データ保護に関する結論
 NDAパネルは、申請者が独自であると主張するデータ(NFレポートの同一性、バッチ分析情報、分析証明書、及び安定性試験証明書)がなければ、提案された使用条件下における当該新食品の安全性に関し、結論に達することは不可能であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7326
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