食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05850090377
タイトル 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)、玩具に含まれる二酸化チタンの安全性に関する暫定意見書(Preliminary Opinion)についての意見募集開始を公表
資料日付 2022年6月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)は6月3日、玩具に含まれる二酸化チタンの安全性に関する暫定意見書(Preliminary Opinion)についての意見募集開始を公表した。概要は以下のとおり。
 本日、ECの要請を受け、保健衛生・環境及び新興リスクに関する科学委員会(SCHEER)は、特定されるばく露、及び吸入後の二酸化チタンの分類が発がん性カテゴリー2となることを踏まえ、玩具における二酸化チタンの安全性に関する暫定意見書を提示した。
 利害関係者は2022年7月4日まで、科学的根拠に関する意見をオンラインで提出することができる。
 本意見書は、玩具及び、又は玩具製造に使用される玩具材料の着色剤としての顔料二酸化チタンの使用に関するリスク評価を記述したものである。
 本意見書の委託事項に取り組むにあたり、二酸化チタンの毒性に関する科学データ及び無毒性量(NOAEL)値の導出方法に関する情報を、入手可能な公開文献、ウェブサイト、他の科学委員会や国際機関(例えばWHO、EPA、EFSA、JECFA等)の文書から収集した。さらに、欧州玩具工業会(TIE)から提供された玩具における二酸化チタンの使用に関する情報を評価し、必要に応じて意見書に盛り込んだ。科学的な作業において、SCHEERは Weight of Evidence(WoE)に関する覚書に準拠している。
 吸入ばく露については、玩具及び玩具材料に使用される二酸化チタン調合品に超微粒子(ultrafine fraction)が存在しないことを高い確度で証明できる場合、本意見書のばく露推定に基づき、二酸化チタン含有量が1%を超えるすべての製品について、リスクがない、あるいはリスクが無視できる安全な使用が示されている。ただし、超微粒子が存在すると仮定した場合、鋳造キット(ばく露シナリオ1、現実的な高い上限推定値)、チョーク(ばく露シナリオ2、上限推定値)、粉体塗料(ばく露シナリオ4、上限推定値)の使用は安全とは示されない。白色鉛筆は、二酸化チタン調合品における超微粒子の有無にかかわらず、様々な年齢層の子供たちが、リスクがない、あるいは無視できるリスク(安全)のもとで使用できる。
 経口ばく露については、安全性マージンの値のみに基づいて、二酸化チタンを含む玩具は、考慮される最悪のばく露シナリオにおいて、リスクがない、あるいは無視できるリスクのもとで使用できると結論付けられるかもしれない。しかし、経口リスクの特性評価のためのWoEは、ハザードの特性評価では不確実なものであり、ばく露評価では弱~中程度である。
 示された安全性評価は、評価された様々なばく露シナリオに使用された玩具の二酸化チタン濃度に限定されることを認識しなければならない。さらに、二酸化チタンの他のばく露源(例えば、食品、化粧品等)を介した集合的なばく露は考慮されていない。
 当該意見募集の関連情報は以下のURLから閲覧可能。
・玩具における二酸化チタンの安全性に関する暫定意見書(PDF、英語、116ページ)
https://ec.europa.eu/health/document/download/b2d657f3-03f4-49af-b563-1adda6d41935_en?filename=scheer_o_040.pdf
・玩具における二酸化チタンの安全性に関する暫定意見書についての意見募集詳細
https://ec.europa.eu/health/consultations/public-consultation-preliminary-opinion-safety-titanium-dioxide-toys_en
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)
情報源(報道) 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)
URL https://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-archives/39233
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