食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05830960301 |
| タイトル | 国際原子力機関(IAEA)、国際連合フォーラムにおいてプラスチック汚染及び二酸化炭素除去のための原子力ソリューションを発表 |
| 資料日付 | 2022年5月13日 |
| 分類１ | --未選択-- |
| 分類２ | --未選択-- |
| 概要（記事） | 国際原子力機関(IAEA)は5月13日、国際連合フォーラムにおいてプラスチック汚染及び二酸化炭素除去のための原子力ソリューションを発表した。 科学、技術、持続可能な開発の交叉点において、IAEAは持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す各国の取り組みを支援している。原子力科学及び技術は開発目標の中でも、SDGs13、14、15(気候変動対策、水中生物、陸上生物)に多岐にわたる手法を適用し、貢献を続けている。先週開催された第7回国際連合SDGs達成に向けた科学・技術・イノベーションに関するマルチ・ステークホルダー・年次フォーラム(STIフォーラム)において、IAEAの専門家やパートナーはその一部を紹介した。IAEAはSTIフォーラムの期間中、全世界において喫緊の課題とされる環境問題である、プラスチック汚染と温室効果ガス排出に焦点を当てたイベントを企画し、参加した。 1. 海洋プラスチック汚染の監視と追跡 健全な地球には健全な海が不可欠であるが、海の健全性はプラスチック汚染によって脅かされている。経済協力開発機構(OECD)によると、世界中で廃棄されるプラスチックの約9%がリサイクルされるものの、残りは埋立地に廃棄され、往々にして世界中の川や海に到達し、蓄積されることとなる。IAEA所属のスピーカー及びゲストスピーカーは、5月4日に開催されたSTIフォーラムのサイド･イベントにおいて、プラスチック汚染の実態、及び、IAEAのプラスチック汚染制御を目的とする核技術(NUclear TEChnology for Controlling Plastic Pollution、NUTEC Plastics)イニシアチブに焦点を当てた。NUTEC Plasticsのアプローチは、以下の2点に対処する。 1) 海洋マイクロプラスチック汚染の特性決定、及び、評価のための科学に基づくエビデンスを提供する 2) プラスチックのリサイクル量を増加させ、プラスチック廃棄物を再利用可能な資源へと転換するための電離放射線の適用を実証する Martin Krause(IAEA技術協力局プログラム支援・調整ディレクター(Director of Programme Support and Coordination at the IAEA Department of Technical Cooperation))、Marc Metian(IAEA放射線生態学研究所研究員(Research Scientist in the IAEA Radioecology Lab))、高田秀重教授(東京農工大学・有機微量汚染物質環境化学(Environmental Chemistry of Organic Micropollutants))らの見解が紹介された。 2. クライメート・スマート・アグリカルチャー(Climate-smart agriculture)及び二酸化炭素の除去 気候変動に関しては、温室効果ガス(GHG)排出源や排出経路に関する正確な情報を得ることを目的として、原子力及び同位体関連の技術も適用されている。IAEAは国連食糧農業機関(FAO)と協働し、クライメート・スマート・アグリカルチャーを介して、当該技術をGHG排出量の削減に向け活用している。昨年、IAEAとFAOは、農業によるGHG排出を測定し、原子力及び関連技術を適用した緩和策を開発するための方法論に関する文献を出版した。 農業は林業やその他の土地利用と共に、世界の温室効果ガス排出量の約25%を占めているとされる。農業は温室効果ガスの発生源であると同時に、温室効果ガスが土壌の質や農業生産性に悪影響を及ぼすことから、温室効果ガスによる悪影響の犠牲者とも考えられている。 農業部門は、地球の気温を安定させ食料を確保するために、自然を利用した二酸化炭素除去技術を活用して多くを達成可能とされる。土壌は主要な炭素吸収源として機能し、人為的に排出される二酸化炭素の約3分の1を吸収することが可能と算出されている。核技術を応用した気候変動に配慮した農法の採用により、土壌炭素貯留量の増加が可能になると期待されている。 (訳注) クライメート・スマート・アグリカルチャー(Climate-smart agriculture): 生産性向上、気候変動適応、気候変動緩和をコンセプトとする新たな農業形態を表す。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | その他 |
| 情報源（報道） | 国際原子力機関(IAEA) |
| URL | https://www.iaea.org/newscenter/news/iaea-presents-nuclear-solutions-for-plastic-pollution-and-carbon-dioxide-removal-at-un-forum |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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