食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05830540294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/4/8～2022/5/13)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2022年5月13日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 世界保健機関(WHO)は5月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2022/4/8～2022/5/13)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・感染状況 2022年4月7日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルス感染によるヒト症例1例が中国から、またA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例1例が米国から報告された。 2022年4月11日、中国国家衛生健康委員会は、A(H5N6)ウイルス感染による症例1例をWHOに通知した。当該症例は、2022年3月31日に発症した四川省の56歳の男性である。患者は4月4日に重篤な肺炎で入院し、報告時点では重症である。患者は発症前に、死亡した裏庭飼育の鶏(backyard chickens)にばく露されていたが、その裏庭から採取された環境検体でA(H5)ウイルスに陽性と判定されたものはなかった。報告時点で、症状を発症した家族はいない。 2022年4月29日、米国はコロラド州の一人の男性のインフルエンザA(H5)ウイルス感染症例をWHOに通知した。患者は、インフルエンザA(H5N1)ウイルスが確認された商用家きん施設で2022年4月18日から22日までの間、家きんの殺処分(depopulation)作業に従事しており、2022年4月20日に倦怠感を呈した。4月20日に呼吸器検体が採取され、4月25日に簡易検査が終わり、A型インフルエンザウイルスの存在が示されたが、A(H1)又はA(H3)亜型の現在の季節性インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)遺伝子に対するRT-PCR検査では反応性は認められなかった。4月26日、患者は隔離され、抗ウイルス剤による治療が行われた。患者は倦怠感以外の症状を訴えることなく、入院せずその後回復した。4月27日、検体は米国疾病管理予防センター(US CDC)で検査が行われ、RT-PCRによりインフルエンザA(H5)ウイルスであることが確認された。その後、塩基配列解析によりノイラミニダーゼN1亜型であることが確認された。米国CDCによると、当該検体のA(H5N1)ウイルスの検出は、鼻腔の表面汚染の結果である可能性がある。 症例の濃厚接触者及び同家きん施設での殺処分作業従事者から収集された検体はすべてインフルエンザウイルス陰性と判定された。患者の濃厚接触者の一部には、インフルエンザ抗ウイルス剤の予防投与が勧められ、経過が観察されている。報告時点で、更なる濃厚接触者の存在を確認するための調査が進行中であった。現在まで、当該事例におけるインフルエンザA(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播のエビデンスは確認されていない。 当該事例は米国で最初に報告されたヒトにおける鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの検出である。2021年12月以降、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスは北米の野鳥及び飼育鳥類で検出されている。これは2015年以来のことである。これ以降、カナダ及び米国の各地で当該ウイルスのさらなる検出が報告されている。このウイルスは野生の渡り鳥を介して北米に侵入・拡大し、その後感染した家きん及び媒介物の移動により農場間で広がった可能性が高い。 国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、アフリカ、アジア、欧州及び北米の鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された散発的な感染であった。当該ウイルスは動物及び関連する環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想され得る。2021年以降のA(H5N6)ウイルス感染によるヒト症例の報告数の増加は、家きんにおけるこれらのウイルスの拡大、ヒトの医療システムにおける呼吸器疾患病原体に対する診断能力の強化及び認知の向上を反映している可能性がある。 (2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | 世界保健機関（WHO） |
| 情報源（報道） | 世界保健機関（WHO） |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-13-may-2022 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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