食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05830530301
タイトル 論文紹介:「欧州12か国の小売りジャガイモにおけるClostridioides difficile陽性割合及びPCRリボタイプ分布(2018年1月~6月)」
資料日付 2022年4月14日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  Eurosurveillance(2022
, 27(15):pii=2100417)に掲載された論文「欧州12か国の小売りジャガイモにおけるClostridioides difficileの陽性割合及びPCRリボタイプ分布(2018年1月~6月)(Clostridioides difficile positivity rate and PCR ribotype distribution on retail potatoes in 12 European countries
, January to June 2018)、著者V Tkalec、M Rupnik (National Laboratory for Health
, Environment and Food
, スロベニア)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 Clostridioides difficileはヒトからヒトへの伝播がしばしば起きる一方、食品、動物及び環境など、それ以外の感染源についても調査が進められている。
・目的
 著者らは、欧州12か国(オーストリア、フランス、ギリシャ、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、スロバキア、スペイン、スウェーデン、ルーマニア及び英国)を対象に実施された、欧州における特定の食品中のC. difficileに関する大規模な調査についてまとめている。
・方法
 入手可能性、検体採取の容易さ及び高いC. difficile の陽性割合を理由に、ジャガイモが調査対象として選択された。同一の検体採取及び分離プロトコルが使用され、C. difficileの陽性割合の直接的な比較が可能となった。
・結果
 C. difficile陽性のジャガイモ検体(33/147、22.4 %)から、504株の分離株が得られ、38のPCRリボタイプに分類された。陽性割合は国ごとにばらつきがあり(0~100 %)、12か国中9か国では少なくとも10 %を超えていた。陽性割合の高い検体やPCRリボタイプの分布の地理的なクラスターは見られなかった。最も多く検出されたPCR リボタイプ(014/020、078/126、010及び023)はまた、欧州のヒト臨床関連分離株、動物分離株及び環境中でも多く報告されている。全ゲノムシークエンス解析により、いくつかの遺伝的に近縁な株の組み合わせ(スペイン/RT126、フランス/RT010、オーストリア及びスウェーデン/RT276)、及びRT078/126に属する非常に類似した株のクラスターが明らかにされた。
・結論
 本研究の結果は、このジャガイモの高い汚染割合が公衆衛生に関連する可能性を示唆している。結果は、ジャガイモがC. difficileの芽胞を家庭環境に持ち込むベクターとなる可能性、そして微生物相が乱れている又は未熟な、感受性の高い宿主で当該細菌が増殖する可能性を示している。ジャガイモを汚染している細菌のPCRリボタイプがヒト、動物及び土壌の間で共通していることは、この見解を裏付けるものである。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2022 , 27(15):pii=2100417)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2022.27.15.2100417
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