食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05820360475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、生乳から作られるチーズ及びその他の乳製品における、微生物学的ハザードの存在に関連したリスクの管理方法に関する意見書を公表
資料日付 2022年4月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月8日、生乳から作られるチーズ及びその他の乳製品における、微生物学的ハザードの存在に関連したリスクの管理方法に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 ANSESは食品総局から依頼を受け、以下の評価を行った(※訳注)。
1. 生乳から作られる様々な種類のチーズ及び生乳を原料とするその他の乳製品に関連するハザードとなる主要な細菌を特定し、順位付けすること。
2. 主な汚染源及び関連するリスクを管理するために実施されている方法をまとめ、評価すること。
 フランスでは、過去10年間に発生したサルモネラ症、リステリア症、腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症の集団発生のうち、それぞれ34 %、37 %、60 %が生乳から作られたチーズの摂取に関連している。これらのハザードの主な発生源は、外皮がカビで覆われた軟質チーズ(カマンベール、ブリー、クロタン等)及び熟成期間の短い非加熱圧搾チーズ(モルビエ、ルブロション、サン・ネクテール等)であり、その次がマンステールやマロワール等の軟質チーズやウォッシュタイプのチーズである。
 ANSESは、主要酪農関連産業(牛、めん羊、山羊)における、飼育から消費の段階までの微生物学的リスクを管理するために実施されている方法を調査した。その結論を以下に示す。
・飼育レベル:酪農関連産業では、飼育と衛生の優良慣行が周知されている。搾乳衛生及び乳房炎の管理に関してすでに十分な努力が払われており、これを継続する必要がある。
・生産レベル:リスク管理のレベルも非常に高く、適正衛生規範の実行を継続し、あらゆる感染症の流行リスクを最もよく予測するための自主管理を引き続き行うことが推奨される。
・消費者レベル:食品由来感染症を回避するために、冷蔵庫でのチーズの保管温度と消費期限について、パッケージに記載されている表示や店員からの情報を遵守することが重要である。妊婦、免疫不全者、65歳以上の人、幼児に対しては、グリュイエールやコンテ等の加熱圧搾チーズを除き、生乳から作られたチーズの摂取を避けるよう再度勧告する。
(※訳注)食品総局からの評価依頼は6項目からなり、当該意見書はそのうちの2項目を対象としている。残りの項目については、評価作業を継続中。
 当該意見書(126ページ、フランス語)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/BIORISK2019SA0033.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/fromages-au-lait-cru-quels-risques-pour-la-sant%C3%A9-et-comment-mieux-les-pr%C3%A9venir
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