食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05810780149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのシイタケ菌糸体により発酵させたエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年4月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月6日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのシイタケ(Lentinula edodes)菌糸体により発酵させたエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質の安全性に関する科学的意見書を公表した(2月28日採択、PDF版24ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7205)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食品アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのシイタケ(Lentinula edodes)菌糸体により発酵させたエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質に関し、科学的意見を表明するよう求められた。
1. 安全性に関する結論
 担子菌類であるLentinula edodesは、一般的に日本名の「シイタケ」として知られている。水性培養での使用条件下では、Lentinula edodesは栄養体(vegetative form)として生育する。申請者によれば、当該新食品の製造工程で使用される生物は、Lentinula edodes栄養体(シイタケ菌糸体とも同定される)である。当該新食品の生産に使用したLentinula edodes株(ID No. WC 1008)は、Pennsylvania State Universityから入手された。
 当該新食品は、シイタケ菌糸体(Lentinula edodes)による発酵後に得られるエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質の濃縮物(エンドウ豆タンパク質: 65%、米タンパク質: 35%)を加熱処理した混合物で、粉末状となっており、0.1%未満と推定されるシイタケ菌糸体バイオマスが含有される。発酵は、スターティング・マテリアルであるエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質の官能特性の改善を目的に行われる。当該新食品は、消化性に優れ、充分量の必須アミノ酸を提供し、食品用途のGRAS(Generally Recognized As Safe)として米国FDAに認定されている(GRN 6093; GRN 6084)。
 当該新食品は、特定の食品カテゴリーにおける食品成分としの使用が提案されている。対象集団は、一般集団である。
 タンパク質に対する耐容上限摂取量(UL)は設定されていないが、当該新食品に由来するタンパク質摂取は、欧州域において既に高い食事性タンパク質摂取にさらに寄与する可能性がある。
 NDAパネルは、分析された栄養素及び汚染物質への累積ばく露は懸念を提起しないことに留意する。
 当該新食品に含有される反栄養素類の報告値は、他の食料品と同程度である。NDAパネルは、成分組成及び提案された使用条件を考慮すると、当該新食品の摂取は栄養的学的不利益とはならないと考える。
 申請者から当該新食品に関する毒性学的試験は提出されていないが、NDAパネルは、当該新食品に対して毒性学的試験は必要ないと考える。
 当該新食品は、エンドウ豆、米、シイタケにアレルギーを持つ個人を感作したり、アレルギー反応を誘発する可能性がある。しかしながら、当該リスクは、エンドウ豆、米、シイタケ子実体の通常の摂取から生じるリスクより高くはないと予測される。
 NDAパネルは、当該新食品、シイタケ菌糸体により発酵させたエンドウ豆タンパク質及び米タンパク質は、提案された使用条件下で安全であると結論する。
2. 規則(EU)2015/2283第26条に基づく独自データの保護に関する結論
 NDAパネルは、申請者が独自であると主張したデータ(製造工程の詳細、成分組成データ、及び、当該新食品に関する分析及びデータ)がなければ、提案された使用条件下における当該新食品の安全性に関し、結論に至ることは不可能であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7205
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