食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05810730149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「EU加盟国間の様々な管理プログラムに基づく、清浄性(freedom from infection)の信頼度の比較:STOC free」と題する外部機関による科学的報告書を公表
資料日付 2022年4月5日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月5日、「EU加盟国間の様々な管理プログラムに基づく、清浄性(freedom from infection)の信頼度の比較:STOC free」と題する外部機関による科学的報告書(13ページ、2022年3月9日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 STOC freeプロジェクト(※訳注)は、牛の疾病に関する様々な管理プログラム(CP: Control Programme)の標準化及び統一化された記述を可能にする汎用的なフレームワークを構築した。STOC freeモデルは、EUの動物衛生法(Animal Health Law)に概説されているアウトプットベースの基準に対する進捗の継続的な評価を支援するものとして、疾病CPで達成された清浄性の信頼度を測るために使用することができる。当該情報を用い、必要に応じて、清浄性の確率に関わる(疾病の)残存及び(再)導入のリスクを軽減するための追加のCP措置をとることができる。
 参加6か国におけるCPの多様性を理由に、疾病例として牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV: Bovine Viral Diarrhoea Virus)が選択された。ベイジアン隠れマルコフモデル(Bayesian hidden Markov model)が最適なモデル化手法であると判断された。参加国のBVDVの詳細なCP情報が収集され、STOC freeモデルに含めるべき重要な側面が特定された。STOC freeモデルの最初のバージョンが開発され、シミュレーションデータで試験された。モデルに含める必要のあるBVDV感染のリスク要因が定義され、これらのリスク要因の初期値が数値化された。STOC freeモデルのデータを収集するためのデータ収集ツールが作成された。次に、協力国からの実際のBVDVのCPデータを使用して、開発されたモデルの試験及び確認が行われた。フィードバックに基づき、当該モデルは最終化され、報告書及び対応するコンピュータコードが一般に公開された。
 協力国で起こったBVDVの状況は、おおよそ以下の三種類に分けられた:1.牛群レベルでCPが行われる地域流行状況(endemic situation)、2. 個体レベルでCPが行われる地域流行状況、3. BVD清浄(BVD free)の状況。STOC freeモデルは、群レベルのデータのみを含めることができ、個体レベルのデータは、モデル適用前に群レベルにまで集計する必要がある。STOC freeモデルは、パラメータの推定及び収束にある程度の感染数が必要なため、完全なBVDV清浄国には適用できない。(訳注:感染がほとんど存在しない)終盤の状況では、シナリオツリー(scenario tree)モデルがより適切なツールとなり得、これはスウェーデンの事例において評価が行われた。
 他の疾病に対する当該手法の一般化、また、CPの社会経済的側面を含めるための当該手法の拡張には、さらなる作業が必要である。
(※訳注)STOC freeはSurveillance analysis Tool for Outcome-based Comparison of the confidence of FREEdomに由来する。当該プロジェクトは、EU規則で規定されていない地域流行感染症の管理プログラムが各国で異なるために生じる、管理プログラムの比較の困難さを解消するため、その結果(清浄性の信頼度など)を客観的かつ定量的に比較する手法の提供を目的としている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2022.EN-7263
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