食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05800050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品抽出溶媒としての2-メチルオキソランの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年3月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月15日、食品抽出溶媒としての2-メチルオキソラン(2-methyloxolane)の安全性評価に関する科学的意見書(2022年1月26日採択、28ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7138)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関する科学パネル」(CEPパネル)は、申請者から提案された意図する使用条件及び最大残留基準値(MRL)の下での抽出溶媒としての2-メチルオキソランの安全性を評価した。2-メチルオキソランは、植物の供給源からの油分及びたん白質の抽出及び食品添加物の抽出のために現在ヘキサンを用いる過程に使用することを意図する。
 用途別に提案されたMRLは以下のとおりであった。(1)脂肪、油分又はバターに1 mg/kg、(2)脱脂たんぱく質製品、脱脂小麦粉及び他の脱脂固形材料に10 mg/kg、(3)食品カテゴリー13(欧州議会及び理事会指令2009/39/EC(※訳注)に定める特定の栄養用途に意図する食品)に1 mg/kg、(4) 食品添加物の抽出用に1 mg/kg。
 CEPパネルは、幼児への潜在的な最大値が最も高い量(95パーセンタイル)を使用して、摂食由来ばく露量を0.32 mg/kg体重/日と計算した。利用可能な毒性学的データに基づき、同パネルは、2-メチルオキソランは生物蓄積の可能性は低く、急速に代謝し、遺伝毒性の懸念を引き起こさないと結論付けた。同パネルは、ラットにおける亜慢性経口毒性試験、経口発生毒性試験及び拡張一世代生殖毒性試験において異なる無毒性量(NOAEL)を特定し、生殖及び発生毒性に対して特定された最小のNOAEL(100 mg/kg体重/日)に基づき、2-メチルオキソランに対して1 mg/kg体重/日の耐容一日摂取量(TDI)を導出した。このTDIは平均及び95パーセンタイルばく露量において、どの集団グループにおいても超過しなかった。
 CEPパネルは、意図する条件及び提案されたMRLに従って使用される場合、抽出された食品又は食品材料において抽出溶媒2-メチルオキソランは安全性の懸念を引き起こさないと結論付けた。
(※訳注) 欧州議会及び理事会指令2009/39/ECは以下のURLから参照可能。 
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/LSU/?uri=CELEX:32009L0039
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7138
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