食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05790450470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、「欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)における薬剤耐性:ワンヘルスの観点に基づく対応」と題する報告書を公表
資料日付 2022年3月7日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月7日、「欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)における薬剤耐性:ワンヘルスの観点に基づく対応」と題するECDC、欧州食品安全機関(EFSA)、欧州医薬品庁(EMA)及び経済協力開発機構(OECD)による共同報告書(Briefing note)を公表した。概要は以下のとおり。
 抗菌性物質の乱用は、薬剤耐性(AMR)の発生を下支えする主要な要因の一つである。最後の砦(last-line)の抗菌性物質への耐性はまた、集中治療、がん治療及び臓器移植などの救命医療介入の有効性を損なう。
 EU/EEAのヒトにおける抗菌性物質の総使用量は、2011年から2020年までの間に23 %減少した(特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの2019年~2020年では、平均総使用量はほぼ18 %減少した)。しかしながら、広域スペクトルの抗菌性物質の相対的使用量は増加しており、国により大きなばらつきが見られることから、更なる使用量の低減が可能であることが示唆される。
 食料生産動物における抗菌性物質の不必要な使用の低減に向けた努力により、一貫した報告を行っている25か国において、2011年から2020年までの間で、43 %の使用量の減少につながった。
 ヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の使用量の減少にもかかわらず、EU/EEAのヒト由来細菌のAMRは2011年以降多くの抗菌性物質-細菌の組み合わせで増加している。特に懸念されるのは、一般的な医療関連感染症の治療に使用される、極めて重要な抗菌性物質(critically important antibiotics)への耐性の増加である。
 (食料生産動物における薬剤耐性対策の進捗に関する)現在の傾向は好ましいものの、食料生産動物由来細菌における一般に使用される抗菌性物質への耐性は、依然として高く(>20 %~50 %)又は非常に高く(>50 %~70 %)、EU/EEA内での大きな地域格差が存在する。
 動物、ヒト及び環境の間でAMRが拡大する可能性があることを示すエビデンスは増えてきている。食料生産動物における抗菌性物質の使用量を減らし、可能であればそれらを置き換え、ワンヘルスアプローチに基づいた家畜生産システムを再考することは、動物及び公衆衛生の将来のために必要不可欠である。
 EU/EEA諸国は近年、AMRに関する国家行動計画の策定及び実施において重要な歩みを進めたが、ギャップは残っている。OECDによる分析では、EU/EEAに関する最重要項目として、以下が示唆されている。
・国家行動計画の実施の評価及びモニタリング
・ヒト、動物及び環境由来細菌のAMRのサーベイランスの統合及び拡大
・抗菌性物質管理プログラムや感染症予防・管理(IPC)などの効果的な経費削減につながる介入への投資
 AMRに対するEUワンヘルス行動計画の実施を後押しするための新たなEU政策イニシアチブのための計画は、以下に示す項目の実施に関し時宜にかなった機会となる。
・新しいワクチン、治療(新しい抗菌性物質を含む)及び検査を引き続き奨励する一方、利用可能性の低い抗菌性物質など既存のリソースへのアクセスを最大化する。
・長期療養施設(LTCF: Long-Term Care Facility)における抗菌性物質の使用及びAMRを対象とする。新しいOECDの調査では、LTCFのAMRに明確に対応する政策を有する国は非常に少なく、EU/EEA諸国の大部分は、次期の国家行動計画においてLTCFへの言及を含む予定であると報告している。
・AMR対策のためのベストプラクティスの実施を共有し促進するためのシステムを確立する。
・非EU/EAAの連携機関を含め、サーベイランス及び規制に関する国際協力に再び焦点を当てる。
 入手可能なデータは、パンデミック下でのヒトにおける抗菌性物質の使用量の減少を示唆する一方、EU/EEAにおいてAMRは依然として深刻な課題である。AMRは国境や地域で封じ込められるものでなく、EU/EEA全体にわたる協調的な行動の必要性を強調している。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/antimicrobial-resistance-eueea-one-health-response

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