食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05770440475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ブレベトキシン(brevetoxin)へのばく露経路に関して補完した改訂意見書を公表
資料日付 2022年2月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は2月1日、ブレベトキシン(brevetoxin)へのばく露経路に関して補完した改訂意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 2018年にフランスで初めて検出されたブレベトキシン(BTX)は、海洋微細藻類が産生する毒素である。ANSESは、コルシカ島におけるBTXによって汚染されたムール貝の摂取に関して2021年に示した最初の意見書を補完するため、BTXへの他のばく露経路を調査した。
 これらの微細藻類のブルームが発生した場合に、汚染された波しぶきを吸入することが、世界の他の地域(フロリダ等)で報告されている主なばく露経路であり、海水浴の際、又は、浜辺付近での職業活動やレジャー中にばく露が起こることがある。ばく露によって、くしゃみや鼻水、のどの炎症を引き起こすことがある。また、BTXによって汚染された波しぶきが、顔や皮膚上に付着することによって、皮膚及び目の炎症を引き起こすことがある。汚染地域で働く専門職(ライフガード、研究者、貝を集める人々等)は最もばく露され、妊婦、喘息患者、慢性呼吸器疾患のある人が最も影響を受けやすい。
 BTXは2018年1月から、貝類における監視対象となっているが、現在海水においてBTXは監視されていない。BTXは新興毒素であるため、特に過去においてBTXを産生する可能性のある種が検出されたREPHY(※訳注:沿岸水域における植物プランクトン及び水文の観測・監視ネットワーク)の監視ポイントの近くに位置する海水浴場の環境監視を通じて、新しい知見の収集が必要である。これらの知見により、BTXを産生する微細藻類が豊富に存在する証であるフランスの沿岸での「赤潮」の発生を予測し、最適な管理対策を定めることが可能になる。
 ヒトにおいて、これまで世界でBTXに関連した死亡例は報告されていない。一方、海洋動物相に対するBTXの毒性は知られており、特にメキシコ湾では、魚類、海鳥、カメ、海洋哺乳類の大量死に至ることがある。
 当該意見書「ブレベトキシン:貝類の摂取、波しぶきの吸入、海水浴やマリンスポーツ時の接触によるばく露」(242ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/EAUX2020SA0020Ra-a.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/br%C3%A9v%C3%A9toxines-l%E2%80%99inhalation-d%E2%80%99embruns-peut-%C3%AAtre-responsable-d%E2%80%99intoxications
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