食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740580105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、スコンブロトキシンを生成する魚類及び水産製品での腐敗及びヒスタミンに関するコンプライアンス政策指針(CPG)草案を公表
資料日付 2021年12月23日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は12月23日、スコンブロトキシン(ヒスタミン)を生成する魚類及び水産製品での腐敗及びヒスタミンに関するコンプライアンス政策指針(compliance policy guide、CPG)草案を公表した。概要は以下のとおり。
 FDAは、魚類及び水産製品での腐敗及びヒスタミンに関する現行のCPG540.525項を改訂するCPG草案を発行する。当該CPG草案により、監視のための検体採取及び検査中に確認された腐敗及び/又はヒスタミンに関連する品質不良(adulteration)に対処する際にFDAを支援するための指針が規定される。また当該CPG草案により、FDAが措置を講じる可能性があることを示している魚類のヒスタミンレベルを下げることによって、ヒスタミン中毒に関連する消費者保護が強化される。
 特定のひれのある魚種(マグロ、シイラ、イワシ等※注)の筋肉組織の組成により、その魚の死後の腐敗によりヒスタミンが生成され、ヒトの健康を脅かす可能性がある。死後適切に冷却され、冷却された状態が維持されない限り、あるいは更なる微生物の活動を防ぐために処理又は加工されない限り、ヒスタミンはこれら魚類の食用筋肉中に蓄積する可能性がある。一旦形成されると、ヒスタミンは洗浄、凍結、又は加熱では、確実に除去することはできない。中毒は、高レベルのヒスタミンを含む食品を摂取してから数分から数時間以内に発生する。ただし、適切に採捕して処理した場合は、これらの魚類に検出可能なヒスタミンはほとんど又は全く存在しない。ヒスタミン中毒又はスコンブロイド食中毒は、米国において、ひれのある魚に関連する疾病数が最多であることを示し続けている。
 FDAは、これらの魚類に含まれるヒスタミンの指針値、2件を更新する。検体に35 ppm以上のヒスタミン(50 ppmから下げられた)が含まれている場合、FDAは、その魚が腐敗している及び/又は不衛生な条件下で製造されているため、品質不良であると判断する可能性がある。200 ppm(500 ppmから下げられた)では、FDAは、ヒト健康への有害影響を与える可能性のある有害物質(ヒスタミン)の存在に基づいて、その魚は品質不良であると判断する可能性がある。当該CPGには、流通チェーンの各加工業者が、FDAの魚類及び水産製品規制で要求される現行適正製造規範(CGMP)及び危害分析重要管理点(HACCP)の原則を順守することにより、魚類のヒスタミンレベルの上昇を防ぐことができると記載されている。
 当該CPGの更新により、FDAの規制上の立場及び考え方が現在の科学に沿ったものになり、公衆衛生の保護が強化される。
 当該草案文書に関する意見及び提案は、官報公表後、60日間である。
 当該草案文書(9ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/media/155085/download
 当該草案の公表を通知する官報(12月27日付け)のPDFファイルは、以下のURLから入手可能。
https://www.govinfo.gov/content/pkg/FR-2021-12-27/pdf/2021-28053.pdf
※注:ヒスタミン生成及びスコンブロイド食中毒に関連する魚種は、「FDAの魚類及び水産製品のハザード及び管理指針(2021年6月)」第4版、第3章表3-2適正製造規範(連邦規則集(CFR)第21巻117条及び123条)に記載されている。当該指針は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/food/seafood-guidance-documents-regulatory-information/fish-and-fishery-products-hazards-and-controls
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-draft-compliance-policy-guide-decomposition-and-histamine-scombrotoxin-histamine-forming
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